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イドムくんの明日が見えない1日  その2

いどむ25  50%






イドムくんは何かを考え始めると、常に悪い方向にしか思考が働かないので、極力毎日、何も余計なことを考えないように、自分でも心がけてはいるのです。



しかし、まともに体を動かすことがほとんど無いためか、知らず知らずのうちにイドムくんの意思に反して脳が勝手に、どうでもいいことを次々に考え始めてしまうのです。



あまりにも長期間にわたって無職生活が続いたためか、今では1つのテーマについて、まとまった思考をするということがほとんどできなくなってしまっており、一日中、断片的な考えがランダムに浮かんでは消え・・・の繰り返しだけしかありません。



しかもその発想や過去の回想の全てが、ネガティブなものばかりなので、イドムくんは考えれば考えるほど、ますます心を病むばかりで、今ではどんどんカリスマ廃人への道を突き進んでいく一方なのです。






じょぼじょぼじょぼ






  ふうー・・・まあまあ出たか・・・






イドムくんは起床後、食料を奪取してくる時に、900mlの元充実野菜のペットボトルに水道の水をくんでおいて、それを翌日の昼までに全部飲むようにしています。



以前は頻尿対策で、飲む量を極限まで制限していたこともあったのですが、それによってトータルの尿量は抑制できても、尿意を抑えることが全くできないために、トイレに行く回数はほとんど変わらなかったので、今では健康の方を重視して、水分を十分に取るようにしているのです。






  しかしこんな無職のひきこもりが、健康なんて気にしてどうするんだよって感じだよな・・・


  むしろできるだけ早く死にたいくらいなのに。


  とはいっても、もし重病になったりして、手術とか入院とかしなきゃならなくなったら、またお父さんとお母さんに、多大かつ無意味なお金を使わせてしまうことになっちゃうわけだからなあ。


  その展開だけはダメだ・・・ 絶対に何が何でも避けねば。


  今でさえ十二分に金銭的にも精神的にも迷惑をかけまくっていて、心苦しいなんてもんじゃないのに、さらにこれ以上の大損害を与えるなんて、申し訳なさ過ぎるよ・・・ とてもじゃないけど耐えられない・・・




  でも、まあ、そういう状況になったらなったで、自殺に踏み切る強力なきっかけにはなるだろうから、むしろそっちのほうがいいのかもしれないな。


  今のままじゃ、ぼくのせいで、ただダラダラと一家共倒れへのカウントダウンが進んでいくだけだからなあ・・・




  やっぱり人間って、とことんギリギリの状態にまで追い込まれないと、死力を尽くしてわざわざ現状を変えようとかいう気には、なかなかならないような気がするんだよな。


  特に僕なんかは人100倍の怠け者だから、相当とんでもないことが起こらない限り、自分からなんとかしようとして動くって方向には、なりづらいだろう。
 

  だからといって、わざと重病になるってのもそれはそれで難しいだろうしなあ・・・






いつものように、どうでもいいことを考えながら、掠め取ってきたピーチョコをボリボリ食べているうちに、知らないうちに時が過ぎて午後5時になり、夕方のニュースが始まりました。



そして、ぼーっとしながら画面を眺めてるうちに、いつのまにかCMが流れていました。






  誰だろうな、この若い男の人・・・


  たまーに見る人だけど・・・名前がわかんないな。




  それにしても、えらいイケメンでもてそうな人だよなあ。


  やたらスラッとしててスタイルもいいし。


  たぶん実際もてるんだろうな。

 
  でもって当然のようにやりまくりなんだろうなあああ。


  いいなあ・・・ 何てうらやましすぎる人生なんだ・・・




  やはりこういうのは前世の行いが良かったとか、そういうことなんだろうか。


  僕なんかS○Xどころかまともに女の子と話したことすら無いってのに、この差はいったい・・・


  僕もこんなふうに生まれてみたかったよ・・・




  ・・・いや、そんな大それた望みはいいや。


  せめて、女の子とふつうに友達になれる程度に、最低限の容姿であればそれでもう十分だ。 


  それ以上なんて絶対望まないよ。


  こんな毛虫さんだって避けたがるような、今の妖怪人間みたいな姿じゃどうしようもないもんなあ・・・








  いやいや、やめよう・・・ こういう不毛なことを考えるのは。


  もう全ては既に終わってるんだ。




  僕の人生なんてサッカーでいえば、残り時間1分切ってるのに、30対0とかで負けてるような状況だからな。


  あと数十秒でいったいどうやったら30点とれるんだよと。


  2秒以内に1点とって、それを30回なんて、ネオタイガーショットが使えたって100%ムリだよ・・・
  





イドムくんが毎度のごとくつまらないことで苦悩しながら、テレビの画面に意識を向けると、アナウンサーらしき人が、繁華街で道ゆく人たちに何かを質問していました。






  ・・・しかしテレビに出てる人達ってのは、エキストラとかも含めて、何でこんなにかっこいい人とかきれいな人ばっかりなんだろう。


  まあ、見た目がそんなに良くない人も多少はいるけど、そういう人達にしたって、僕なんかと比べたら、全然余裕で、自信もって人前に出れる水準なわけだしな。


  やっぱり世の中、何だかんだ言っても結局、見た目は重要なんだろうなあ。


  そりゃあ誰でも汚いものよりは、きれいなものの方が好きなのは当然だろうから、しょうがないといえばしょうがないんだが。


  今さらこんなこと悩んだって、意味なく疲れるだけなのはわかってるけど、やはり落ち込むよなあ。



  ・・・って、今度は容姿のせいにする気ですか、このクズは。


  自分の努力不足とか怠け癖や甘えを棚に上げておいて、それはあまりにも自分をかわいがりすぎだろう・・・


  








  でも現実問題として、こんな僕みたいな感じで、見た目が限りなく最悪に生まれちゃって、しかもそれ以外の能力も、全て底辺レベルっていう人は、いったいどういうふうに生きていけばいいんだろうな・・・


  欠点を長所でカバーすればみたいな話はよく聞くけど、僕みたいに長所が何一つないのに、欠点だけは売るほど搭載されているやつだって世の中にはいるわけでさ。




  どう考えても自殺するしかないと思うんだよな、こういう場合は・・・ それもできれば人生のごく初期の段階で。


  37年間探し続けてきたけど、どう考えてもそれ以外に現実性のある選択肢は皆無のような気がするんだよ。


  まあ、僕と同じような悲惨な条件で生まれちゃって、それで自暴自棄になって、周りにどんな迷惑をかけてもいいから、とにかく何が何でも贅沢をして、おもしろおかしく暮らして長生きしたいっていう方向に行く人も、もしかしたらいるのかもしれないけどさ。




  別にそういう生き方を否定する気なんてもちろん無いけど・・・


  僕のような無能ごときに、他人を批判したりする資格なんてあるわけないことくらいはわかってるし。


  とりあえず僕にはそういう強気な生き方は絶対にムリだ。 


  そこまでの度胸というか強靭な精神力は無いよ。


  そもそもそこまで、いい意味でず太い神経があったら、ここまで見事に苦悩と絶望だらけの最下層人生になんて堕ちてないだろうしなあ・・・








  しかし・・・


  こうやって毎日毎日悲劇のヒーローを気取って、ただ絶望感に浸ってるヒマがあったら、お父さんとお母さんに親孝行をする方法をちらっとでも考えてみろってんだよな。




  とは言っても、現時点で僕が実行可能な最大の親孝行は、自分で自分を最高最速で処刑することなんだよなあああ。




  結局またふりだしに戻る、か・・・




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イドムくんの明日が見えない1日  その1

いどむ24  50%






かすかな尿意を感じるたびに、いちいちふとんから出てパンツを下ろし、ヤカンのふたを外して真上から大胆にチンポを突っ込み、膀胱に力をこめて、大してたまってもいない尿を全力で絞り出し、再びふとんの中へモゾモゾと戻ってゆく・・・



一つ一つのアクションは小さなものなのですが、これが一晩に数十回も繰り返されるとなると、トータルではそれなりの運動量になってしまいます。



結果的に、これらの一連の限りなく無意味に近い行動の積み重ねによって、疲労がだんだんとたまってゆき、それによって多少とはいえイドムくんは睡眠をとれているのです。



そして、排尿のし過ぎで膀胱がズキズキと痛み始めるまでになってきたあたりで、ようやく何十分かのまとまった眠りが得られるのでした。






  ・・・うう、膀胱さんが・・・またトイレを要求しているよ・・・


  いったい1日何十回行けば許してくれるんだ・・・


  へたしたら100回超えてるよ・・・

 

 
  ・・・もうかなり明るいな・・・今何時だろう・・・


  11時か・・・しょうがない・・・


  だるいけどそろそろ起きるか・・・






イドムくんは、いつものようにお父さんの影にビクビク怯えながら、1階に下りてトイレに行き、ヤカンの中の尿を捨てて、ゴミと汚れた食器を台所に不法投棄し、かわりに食糧を無断で奪い取ってきました。



そしてご飯を惰性でパクパク食べながら、とろんとした目でボーッとテレビをながめていると、日雇い派遣問題のニュースが流れていました。






  ・・・そういや僕もこの手のバイトはけっこう行ったよなあ・・・


  当時は派遣ていう言い方はあんまり無かった気がするけど・・・


  あのころは登録制とかそんな感じだったような・・・


  anで短期とか、日払い週払いとかを探すと、たいていこういう仕事ばっかりだったんだよなあ・・・


  いわゆる作業系というか肉体労働系というか・・・








  ・・・あああ、思い出しちゃったよおおお・・・ 


  せっかく今までなるべく考えないように気をつけてたのに・・・








  ・・・いちいち朝早くにコンビニに行って200円とか出して買ってたんだよな、あの雑誌を・・・ 
  

  また、あの200円が毎回毎回痛くてなあ・・・


  確か月曜と木曜に出てたんだよ・・・ 


  で、当然のごとくいっしょにフロムAも買うわけで、両方合わせるとなんと週に800円だから、あれはさすがに無職とか極貧フリーターには大き過ぎる出費だったよな・・・


  でもあのころはネットなんて無いし、それを買わなきゃバイトを探しようがなかったからなあ・・・


  どうしてもお金の無いときは、コンビニで勇気を出して人目を気にしながら、店の大迷惑を承知で無理矢理立ち読みで探して、電話番号と住所をボールペンでコソコソ手にメモしてっていう外道な技も、やむにやまれず何回か使っちゃったけど、 あれは限りなく犯罪に近い行為ゆえに多用は不可能だったからな・・・ 


  いや、近いっていうか、犯罪そのものか・・・


  まあ、そもそも僕という存在自体が凶悪犯罪なんだけどさ・・・


  本当に昔から最低もいいとこだったよな、僕ってカス野郎は・・・ 
 
 






  ・・・求人誌なんて、今は無料でいろんなとこに置いてあるけど、まさに時代は変わったなって感じだよ・・・


  僕ももう37才だしな・・・


  ということは、あれから15年もたってるわけか・・・ 


  いくらなんでもそれってちょっと早すぎじゃあ・・・ 


  信じがたいよ・・・浦島太郎ってのはこんな気分だったのかもな・・・


  ああいうフリーペーパーは、たまーにコンビニとかでもらってきて、お父さんに「ちゃんと仕事探してますよ」的な姑息なアピールをするために、わざとゴミにまぎれこませてさりげなく台所に置いといたりしてるけど、実際に中を開いて見ることは皆無なんだよなあ・・・




  って、そんなくだらない小細工をするような余力があるんなら、普通にページをめくってバイトを探せって話だよな・・・


  それはそーなんだよ・・・確かにそのとおり・・・ 


  イヤというほど身にしみて自覚してるよ・・・僕がダメの頂点を極められるほどの器だってことはさ・・・


  正真正銘何の意味も存在価値も無いんだよ・・・




  ・・・昔もあの手の雑誌を見る作業は、苦痛で苦痛でしょうがなかったけど、今は表紙を見ただけで、冗談じゃなく体に震えがくるくらいだからなあ・・・


  たぶんもう、完全に労働を拒絶しちゃってるんだろうな・・・体も精神も・・・








  しかし、よくフリーターとか派遣とかの非正規社員の人たちが、正社員よりもはるかに格下みたいな扱いをされて、バカにされてるっていう話を聞くけど、どんなバイトもまともに勤まらなかった僕なんかからしたら、信じられないことだよ・・・


  バイトだろうが派遣だろうが、その会社に貢献して、利益をもたらして、その対価として給料をもらえていることは事実なわけだからなあ・・・


  そうやって普通に働いているというその一点だけで、僕みたいな何のとりえもない無能からしたら、あまりにも立派すぎて、とてもじゃないけど近くに寄れないくらい輝いている存在だよ・・・


  ・・・まあ、非正規で今現在がんばってる人たちからしたら、僕みたいなゴミ以下の欠陥品ごときにわかったようなこと言われたくないって感じだろうけどさ・・・






ニュースによると、日雇い派遣大手の会社が、違法な行為をしていたことが明るみに出て事業停止処分を受けたとのことでした。






  ・・・昔ここの登録に行ったことあるような気がするよ・・・


  そういや最近はたしかケータイが無いと、ここは登録もできないようなシステムに変わっちゃってるって、どこかで聞いたことがあるな・・・  


  ケータイなんて上流階級のぜいたく品は、生まれてから一度も持ったこと無いよ・・・


  てゆーことは、今の僕では登録すらさせてもらえずに門前払いなわけだ・・・


  いや、すでに事業が停止しちゃってるってんだから、別にどうでもいいことか・・・




  確かに法律違反はまずいけど、僕みたいな能無しからしたら、雇ってもらえるだけでも正直大感謝だよなあ・・・


  まあ、たとえ日払いという条件であっても、今の廃人同様の僕を採用するほど、人を見る目の無い会社なんてまずありえないだろうし、運良く何かの間違いで採用になったって、僕の能力があまりにも向こうの予想を超えて低すぎて、全く使い物にならないから、どうせまたすぐ辞めざるをえない状況に追い込まれるのは目に見えてるよ・・・








  ・・・昔フリーターだった頃は、とりあえず20才前後で意味も無く若かったから、名前さえ書ければ誰でも入れることで地元では有名な高校を中退した僕程度でも、何とか採用してくれるバイトが頑張って探せばちらほらあったけど、今のこの人間失格状態じゃなあ・・・さすがにちょっとな・・・


  僕の場合、はっきり言って、募集に応募するだけでもその会社を侮辱しているに等しいからなあ・・・


  会社側からしたら、「こんなクソみたいなヤツが万が一にも受かるかもしれないと思ったほど、うちの会社はいいかげんでメチャクチャだと見られてるのかッ!」って感じだろうし・・・








  僕がバイトしてた頃は、いわゆるバブル景気の時期だったから、僕みたいなひきこもり属性のダメ人間の手も借りたいくらい、人手が足りない会社はそんなにめずらしくなかったんだよなあ・・・


  だけど今みたいな不景気に、こんな産業廃棄物以下の下等生物をわざわざ雇うメリットなんて、常識で考えたら何一つあるわけないからな・・・


  まあ、取引先とかお客さんに意図的に損害を与えて、会社の業績を悪化させて、経営陣を交代させたりするために、わざとこういう無能を雇うとかなら、ありえるかもしれないけどさ・・・


  そんな非現実的かつ特殊な募集が求人誌なんかに載ってるわけないもんなあ・・・


  逆に考えると、そういう用途くらいにしか僕は使い道が無いってことだ・・・

  
  現実的には今さらバイト探しなんてもう、わざわざやってみるまでもないというか、考えてみることすらムダだろう・・・




  だいたいあの三流と言われていた高校の授業ですら、1年の1学期の時点でもう、全くついていけなかったのが僕なんだから、僕自身の性能は少なくとも一般の人達のランクでいえば間違いなく四流とか五流以下なわけだ・・・






イドムくんは、どういうわけか小さい頃から、理数系の能力が一般の人たちに比べて極端に劣っていたのです。



小学校時代は何とかごまかしながらかろうじて凌げたのですが、中学に入ったとたんに、いきなり数学で派手につまづきました。



イドムくんがまずひっかかったのは、正負の数というところで、1-3=などという小さい数から大きい数を引くという思考がなぜかなかなか理解できなかったのです。



中学校は義務教育だったので、何とかお情けで卒業できたのですが、さすがに高校ではそこまで甘い対応はなく、しょっぱなの三角関数に手も足も出ないまま、イドムくんは失意のうちに高校を中退することとなったのでした。






  ・・・あああ・・・思い出しちゃったよおおお・・・ 


  だから昔のことを考えるのはやめろっていってるのに僕の大バカヤロオォォォ・・・




  あのときは、やっぱり数学が決定的にダメだったんだよな・・・


  サインコサインとかいうやつだ・・・ 


  三角関数だったかな・・・あれがもう全然何がなんだかさっぱり意味がわかんなくて・・・ 
 

  あそこでもう、完全に自分はバカなんだと、はっきり確信したんだよなあ・・・ 








  ・・・あれはつらかったよ・・・


  情けないというかみじめというか・・・ 


  お願いだから誰か僕を今すぐ抹殺してくださいって感じだったな・・・


  ふつうに頑張れば、たぶんほとんどの人がどうにか理解できるであろうことが、自分だけどうやっても全くわからなかったわけだからなあ・・・


  そりゃショックはでかいわな・・・


  でもあれは、こと勉強だけの問題じゃなくって、結局仕事とか人間関係とかその他いろいろ人生全般に関しても、僕はあらゆる面においてぶっちぎりで標準以下だったんだよな・・・




  やっぱり僕みたいな何の価値も無い粗大ゴミは、最初っから生まれてこなければよかったんだよなあ・・・


  僕自身のためだけじゃなく、人類の発展のためにも、地球の未来のためにも、宇宙の平和のためにも・・・ 




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イドムくんの危うい1日  その8

いどむ23  50%






パイの実のファミリーパックも全部食べ終わってしまい、いつものように適当にニュース系の番組をはしごしているうちに、気づいたら夜中の12時半になっていました。






  ・・・これで今日のニュースも終わりか・・・いや、もう日付が変わってるか・・・


  お菓子も尽きたし、後は寝るだけ・・・って、全然全くさっぱり眠くないんだが・・・


  そりゃ1日中家の中にいて、テレビの前に座ってご飯を食べてるだけじゃ、体力なんて大して消費するわけないよな・・・


  でももうやりたいことなんて何も無いし、寝るくらいしか実際やること無いんだよなあ・・・


  手持ちのマンガは全部飽きちゃったし、ゲームもやる気分になれないし、オナニーはさっきやったばっかだし・・・


  20代の頃と違って、2発目なんて出すパワーはとても無いよ・・・








  ・・・ニュースにしたって、実は別に好きで見てるってわけじゃないんだよな・・・


  ただ単に、一番じゃまにならないというか、つけてて一番抵抗がないジャンルだから流しておいてるだけであって・・・




  しかしどういうわけか、僕の頭には政治とか経済関係のニュースは、ほとんどといっていいほど入ってこないんだよなあ・・・


  入ってくるのは犯罪とか事件関係ばっかりで・・・


  あとはスポーツと芸能がちょっとって感じか・・・


  もともと政治経済系に興味が無かったこともあったけど、やっぱり根本的に頭が悪いんだろうな・・・


  円高とか円安なんて、いまだに「あれ、どっちがどっちだったっけ」みたいな感じだし、金利とか公定歩合が上がったとか下がったとかいうニュースはよく聞くけど、じゃあそれで具体的に何がどうなるのかなんて、正直全然わかってないもんなあ・・・


  無職期間が長くなればなるほど、生まれつき驚異的にダメな頭がさらに輪をかけて悪くなってっちゃって、今の政治のことなんて、せいぜい総理の名前くらいしかわからないよ・・・


  ・・・いや、もしかするとそれすら微妙かも・・・




  こんなんじゃ、恥ずかしくて誰とも話せないわな・・・


  他人とまともに話したりしたら、貴重な時間を割いてわざわざ話すに値しないほど、僕がバカだってことが2分もしないうちにばれてしまうよ・・・


  って、僕が会話する相手なんてお母さんくらいしかいないんだけどさ・・・


  まあいいや、今日はとりあえずふとんに入ろう・・・もう何もやる気ないや・・・






イドムくんは、膀胱にめいっぱい力を入れて、ヤカンにできるだけ多くの尿を絞り出し、テレビと照明を消して、いつものように手も洗わず歯も磨かずにふとんにもぐりこみました。






  ・・・そういや今日は全く外に出なかったな・・・


  あれ、昨日は出たんだっけ・・・


  もう全てがごちゃごちゃで何がなんだか全くわかんないや・・・


  まあ、別にムリしてわかる必要も無いんだが・・・どうせ無職なんだし・・・


  僕の脳みそなんて、とっくにしわが無くなって、とうふみたいにつるつるになってそうだよ・・・








  ・・・ところで明日は何をするかな・・・


  たしか、今日は水曜だった気がする・・・ 


  さっきマガジンのことを考えてたから、たぶんそうだろう・・・


  ということは、明日は木曜か・・・


  木曜だったらヤンジャンとモーニングとチャンピオンが出るな・・・


  あと、文春と新潮が出てたらパラパラめくってって感じか・・・


  1冊の中で読むマンガはせいぜい1つか2つくらいしかないんだけど、今日出たサンデーとマガジンもまとめていっしょに立ち読みしなきゃならないから、トータルだとけっこう量が多いな・・・


  めんどくさいよ・・・またコンビニに行かなきゃいけないのか・・・って、別に義務じゃないんだけどさ・・・




  1つの店で全部置いてあればまだいいんだけどな・・・


  チャンピオンとモーニングが切れてるところがわりとあるから、確実に置いてあるところに明日は行かないと・・・


  ああいうイヤなこととかめんどくさいことは極力一回ですませなければ・・・ 


  僕の並外れて虚弱な精神力ではとてももたないよ・・・








  ・・・しかしな・・・


  こんな、コンビニに立ち読みに行く程度のことで、いちいちどこの店に行こうか真剣に策を練ったり、入る時も買い物する時も出るときも異常に緊張しまくったり、事前に必死で覚悟を決めたりとかっていったい・・・


  我ながら信じがたいよ・・・


  どんだけ心が弱いんだよってなあ・・・


  こんなんで、どうやったらまた仕事になんて行けるんだよみたいな・・・








  ・・・何でこんなことになっちゃったんだろうなあ・・・


  まあ、幼稚園から始まって、小中高と一貫していじめられ続けて、ばかにされまくってきたわけだから、ろくでもない将来にしかならないだろうとは、小さい頃からばくぜんとながら思ってたけど、まさかこんな37になるまで最下層以下のまま、みじめったらしくズルズル生き延びてるとは全く予想もしなかったよ・・・ 


  当然のようにそこまでのどこかの時点で、人生にスパッと見切りをつけて、華麗に自決してるだろうと思ってたからなあ・・・


  まさか、こんな自分で自分を消去することすらできないほど、どうしようもないヘタレだったとは・・・


  情けないというか無能というかなんというか・・・ 


  あまりにも常軌を逸してダメ過ぎて、もはやこれ以上僕を叩く形容詞が見つからないよ・・・






イドムくんは、度重なる執拗なイジメと極度の学業不振などにより、高1の1学期で学校を中退してしまったのです。



その後2年以上も、自室からろくに出れずに、ただただひたすら悶々と悩み苦しんでいるだけで、ほとんど何も意味のあることはできなかったのですが、18才になったことをきっかけに自発的にバイトをやり始めたのです。



しかし、その後4年間にわたるバイトの渡り歩きと挫折の日々の中で、極めて深刻な精神的ダメージがボディーブローのように蓄積されてゆき、とうとうある時、心身ともにイドムくんは崩壊してしまい、それから何と15年もの長きにわたって完全無職のパラサイト生活が続くこととなってしまったのです。






  ・・・まあいいや、今日はもう寝よう・・・全然眠くないけど・・・


  明日のことは明日考えればいいんだよ・・・


  どうせ僕なんか、万年無職で毎日が夏休み状態なんだから、大した用事があるわけじゃないし・・・


  だいたいマンガの続きなんて、別にいきなり読むのやめたってほとんど問題は無いと思うんだよな・・・


  むしろ、立ち読みに伴う莫大なストレスによる消耗度を考えたら、思い切ってやめたほうが、おそらく100億倍は楽になれるだろう・・・ 


  お金も体力も時間も節約できるし・・・


  別にそれで時間が浮いたからって、他に何かやることがあるわけじゃないけどさ・・・








  ・・・しかし、それはそれでなあ・・・


  確かに立ち読みをやめてしまえば楽は楽なんだろうけど、そこまで行ってしまったら、それはもう生きている必要すら無いような・・・

  
  せっかくここまで頑張って、真性ひきこもりからなんとか脱したってのに・・・


  まあ、今の僕の状態がはたして生きていると言えるのかどうかって話もあるんだが・・・








  ・・・いや、もういいよ・・・こんな毎度毎度のワンパターンな思考は・・・ もう寝よう・・・


  って、さっきから寝よう寝ようって何回同じこと思ってるんだよ・・・

  
  どのみち今さら何をどうやったって、僕が一般の人たちみたいに、人目を恐れず胸を張って堂々と生きていくことなんてできるわけないんだからな・・・


  僕みたいな能無しのクズは、こうやってアンモニアくさいふとんの中で、みんなの迷惑にならないようにひっそりと隠れてればいいんだよ・・・








  あきらめさえしなければいつか必ず夢はかなう・・・なんてのはしょせん少年マンガの主人公だけの話なんだよなあ・・・


  現実はこんなもんだよ・・・


  結局こういう何一つ長所がないどころか、欠点しかないような劣等生物は、どれだけ早く人生をあきらめきれるかしかないってことなんだよな・・・




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イドムくんの危うい1日  その7

いどむ22  50%






ゴムや発泡スチロールの摩擦で発生する「キュッ」とか「キーッ」とかいう音は、もしかすると一般の人達の中にも不快に感じる人がいるのかもしれません。



しかしイドムくんにとってこの類の音は、もはや不快などという生易しい言葉で言い表せるレベルではなく、まるで殺人兵器による超音波攻撃をくらっているようなものなのです。






  ・・・まあ中学の時は、体育館で体育の授業がある時は、仮病をつかってわざと遅刻したり、まるごと1日休んだり、体調不良ってことで保健室に緊急避難したりして、何とか音問題をギリギリながらも回避できたんだけどな・・・




  仕事は・・・社会は甘くなかったよな・・・


  甘くないどころか拷問の域に入ってるところもあったわ・・・


  あの音が常時発生し続けているような、想像を絶するありえない職場もあったからなあ・・・


  一般の人達にしたら、別に何でもない、ごく普通の職場環境だったのかもしれないが・・・


  ・・・あの時は即やめさせてもらったな・・・というか、正確には僕がメチャクチャな無理を言って、半ば強引にやめてしまったんだが・・・

  




この時イドムくんがフッと思い出した職場とは、anで見つけた、面接して即採用、いきなり翌日勤務の日払いのバイトでした。



イドムくんは20才前後の4年間、バイトを探して何度も面接→たまに運良く採用→無能過ぎて即やめる、という暗黒の無限ループにひたすらはまりつづけていたのです。


  



  
  ・・・あれは確か東西線のどこかの駅の近くだったな・・・


  やたら朝早くに集合することになって、定員ギリギリのライトバンにぎゅうぎゅうづめで乗せられて、着いたところは倉庫ばっかりずらーっと並んでる、ゴーストタウンみたいな異様に殺風景なところだったんだよなあ・・・


  確かそこは、何か食品を扱う工場っぽい施設で、僕は流れ作業みたいなことをやる業務に配置されたんだよ・・・


  そしたらなんとゴムの手袋をはめなくちゃだめで、さらにその手で野菜か何かが入った、びちゃびちゃに濡れた発泡スチロールを運ぶ作業をやるように言われたんだよな・・・


  いちおうダメもとでチャレンジしてはみたんだけど、やっぱりあのキュッキュッっていう殺人的な音と、ゴムと発泡の、生理的嫌悪感MAXの感触で、鳥肌全開立ちまくりになっちゃって、


(ぐあああァァァッ!! これは絶対無理だよおォォォォーッ!!!)


  って感じになって、どうにもこうにもしょうがないんで、結局、意を決して責任者っぽい人に、何とか今すぐ帰らせて欲しい的な、無茶なことを言っちゃったんだよな・・・






「・・・あ、あの・・・すみません・・・」



「ん、何?」



「・・・あ、あの・・・その・・・
も、申し訳ないんですけど、ちょっと・・・というか、いや・・・かなり自分にはこの仕事は荷が重い・・・というか、たぶん・・・いや、間違いなくもう無理なんで、申し訳ないんですけど、・・・き、今日はこのまま、か、か、帰らせてもらえませんでしょうか?・・・」



「ええっ!? まだやり始めて5分もたってないじゃない! 今さらそんなこと言われてもこっちも困るし、とりあえず、もうちょっとやってみてから考えたら?」



「い、いや・・・いえ・・・あの・・・その・・・みなさんの迷惑になっちゃうことは、もちろんわかってるんですけど・・・」



「わかってるんなら何とか頑張ってやってくれないかな? 今日1日だけやってくれればいいからさあ」



「・・・あ・・・い、いえ・・・すみません・・・
ちょっともう・・・っていうか、いや、もう絶対無理なんで・・・とりあえず今日は帰らせてもらえませんか?・・・すみません・・・何とか・・・何とかお願いします・・・」



「・・・ふーっ・・・   
まいったな・・・あのさあ、ここはギリギリの人数しかいないから、キミが抜けたら他の人達がその分大変になっちゃうんだよ」 



「・・・す、すみません・・・」



「・・・あやまってもらってもなー・・・    
・・・ふーっ・・・    
・・・わかったよ・・・じゃあもう帰っていいよ。荷物忘れないでね」



「・・・え・・・ あ、はい! あ、ありがとうございますっ!!」



「・・・・・・」



イドムくんがさっそく倉庫から出て、速攻で家に帰ろうとすると、それまでのやり取りを、懸命に作業をしながら聞いていたアルバイトの1人が吐き捨てるように言いました。


  
「ったく・・・だったら最初っから来んなよ・・・」



ビクゥゥッ!!!・・・






  ・・・今のは・・・もしかして僕にわざと聞こえるように言ったのかな?・・・


  まあ・・・しょうがないか・・・ 


  今回のことは、僕が全面的に悪かったわけだからな・・・


  誰に何を言われてもどんなことをされてもあたりまえだよ・・・こんなにみんなに迷惑をかけちゃって・・・


  次からは、音問題がやばそうなところは、何が何でも避けなければ・・・


  僕自身がムリなだけじゃなくって、まわりの人達にもこうやって多大な損害を与えることになってしまうわけだからなあ・・・








  ・・・いや・・・でも・・・避けるったって、いったいどうやって、働く前から、あの音が出まくる職場かどうかなんてわかるんだ?・・・


  まさか問い合わせの電話で聞くわけにもいかないし・・・


  面接の時でもちょっと厳しいだろう・・・


  「ゴムとか発泡スチロールとかのこすれる、キーッていう音が出ますか?」なんて聞いたら、ただの異常なヤツとしか思われないだろうからなあ・・・


  そんなこと聞いた時点で不採用確定だよ・・・




  ・・・ということは、この異常感覚のことは秘密のままにしておいて、とりあえず一般の人を装いながら働いてみて、ヤバイ音が出まくってる職場かどうか、実際に体で確認するしかないってことか・・・


  しかしそのやり方だと、もしムリな職場だった場合、また今回みたいにその場でやめるか、無断でバックれざるを得ないわけだから、当然ながら、またまたみんなに大迷惑をかけてしまうことになるわけだ・・・




  ・・・そして、また僕は怒られると・・・


  怒られるのももちろんイヤだけど、周りに迷惑をかけるのはもっとイヤなんだよなあ・・・


  いったい僕はこれからどうしたらいいんだ・・・






作業の途中で、しかも自分の都合だけで辞めた人を、当然ながら会社がわざわざ車で送迎してくれるわけもなく、倉庫を出た後、イドムくんは道路標識などを見ながら、倉庫だらけでやたらだだっ広い埋立地をさまよい歩いたあげく、何とか最寄の駅までたどりつき、家に帰りました。






  ・・・もうあれから15年以上か・・・


  早すぎるな・・・まるで去年あたりの出来事のようだよ・・・


  あの時はただ往復の電車賃を、無意味に失っただけだったな・・・


  帰りに使ったのは何ていう駅だったっけ・・・モノレールかなんかだったような・・・




  しかしあの日、あの拷問部屋のような倉庫をなんとか辞めることができて、その後最寄の駅を探してウロウロしてる間は、倉庫の人達には悪いんだけど、ホントに地獄の最前線から解放されてホッとしたって感じだったよなあ・・・


  刑務所とかアウシュビッツとかを出れた人ってのは、もしかするとああいう心境だったのかもな・・・


  あの後、残された倉庫の人達は、僕のせいで最悪に忙しくなっちゃったんろうけど・・・




  ・・・悪いことをしたよ・・・最低もいいとこだよな、僕ってヤツは・・・


  今思い出しても心底申し訳ないって感じだよ・・・


  でも僕のバカは世界遺産クラスだから、結局あの後も何度も何度もムリな職場に行っては即辞めて、会社に迷惑かけまくっての繰り返しをやっちゃったんだよなあ・・・








  ・・・別に音問題だけが、バイトを辞めまくった原因なわけじゃなかったけどさ・・・


  音問題は確かに僕にとっては、治療不可能な末期のガン細胞みたいに、邪魔で邪魔でしょうがない存在なわけだけど、実はこいつは、僕の数多い弱点の1つでしかないってのも事実なんだよな・・・


  つまり、仮にこいつが消滅したとしても、他にも同水準の超強力な弱点が多数控えているわけだから、僕の人生がこのまま底辺以下でありつづけることはほぼ確定なわけだ・・・








  どっちにしてもここまでくると、もはや単に学習能力が無いとかいう程度のレベルじゃないわな・・・


  あまりにも頭が悪すぎて能力も無さ過ぎで、もはや社会の害悪でしかないわけだ・・・


  やっぱり僕みたいな無能は、ひきこもりになって家でひたすら息を殺して、植物のようにおとなしくしているのが、僕にとっても社会にとっても正解なような気がするんだが・・・




  ・・・いや、ちょっと違ったな・・・


  まるで植物が僕よりもダメととられかねない表現だったよ・・・


  植物さんたちは酸素や果物や野菜を製造したりして、まわりに計り知れないプラスを提供してるってのに・・・


  僕みたいな何の役にも立たない、誰からも必要とされないクズごときが失礼もいいとこだったな・・・




  ・・・まあ、どっちにしても真にベストオブザベストの正解は、僕がこの世からいなくなることだってのは間違いないんだけどさ・・・











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イドムくんの危うい1日  その6

いどむ21 50%






夜9時のNHKのニュースをしばらくながめてから、イドムくんは嫌がる体を無理やり動かし、階段を下りていきました。



そしてお父さんに遭遇しやしないかとヒヤヒヤしながらも、乏しい勇気を振り絞って、こっそり台所から夕飯と夜食用のパイの実のファミリーパックをむしり取ってきました。



部屋に戻ったイドムくんが、カツカレーを獣のように食べ散らかしながら、適当にチャンネルを回していると、女子バレーボールがやっていました。






  ・・・おお・・・久しぶりだな、全日本女子か・・・


  この試合は何だろう・・・たぶんワールドカップか世界選手権だと思うんだが・・・


  さすがにオリンピックだったら、いくらひきこもり属性の僕だって気づくはずだからな・・・




  ・・・と言いつつ実はオリンピックだったりして・・・


  ありうるな・・・僕なら十分・・・


  僕の脳は生きながらにしてしてすでに腐敗してるようなもんだからなあ・・・


  ほんとは最初っから僕の頭には脳のかわりにヘドロとかが偽装で詰められてたんじゃないのかな・・・






女子バレーは、イドムくんが興味ある数少ないスポーツの1つなのです。



しかしイドムくんは、ある事情により、この競技観戦を100%心から楽しむことができないのです。






  ・・・おっと、音を下げないとな・・・危なかった・・・


  もうちょいでヤバかったな・・・焦ったよ・・・




  ・・・しかし、これさえなければなあ・・・


  音を普通に出さないと、解説がほとんど聞こえないから楽しさ半減だよ・・・


  残念というか何というか・・・


  何で僕だけこんな異常感覚に苦しまなくちゃいけないんだ・・・




  ・・・いや、もうそれは考えないことに決めたはずじゃないか・・・


  どうせまたこれも僕が悪かったんだよ・・・理由はわからないけど・・・






イドムくんの言うところの異常感覚とは、ある種の音に対して、体と精神が強烈な悪寒などの拒絶反応を起こしてしまうことなのです。



具体的には、ゴム系の「キュッ!」という摩擦音や、発泡スチロールをさわったり削ったりした時に出る「キーッ!」という音などです。



たとえ音が出なくても、ゴムや発泡を触った時の感触だけでも、もう相当にギリギリめいっぱいなので、トータルで考えると、この音問題だけで、自動的に日常生活のかなりの部分が制限されてしまうことになってしまうのです。



他にも金属系の摩擦音などにもかなり反応してしまうのですが、その種の音に不快感を持つ人は世間一般にもある程度いるようなので、自然に音の出方が多少抑制されているのか、イドムくんが何とか耐えられる程度に絶対量が少なめなのです。



ところが世の中では、ゴムや発泡系の音を嫌がる人がまず存在しないためか、この手の音はあたりまえのように大量に世間にあふれているため、イドムくんの音に関する恐怖や警戒の対象はゴム&発泡系がメインになっているのです。



バレーボールの場合は、シューズと床がこすれる音が絶対的にダメなのです。






  ・・・しかしなあ・・・なんでみんなあの音が平気なんだ・・・


  雨の日のコンビニの中なんて、濡れたスニーカーとかのこすれる音で、とてもじゃないけど1分も正気では耐えられないんだが・・・  


  あの音がダメだから、僕なんか底が固くてすべりやすいビジネスシューズしかはけないくらいなのに・・・




  この音問題のせいで完全に人生狂ったよ・・・ 


  まあ、もちろんこれだけが原因で社会に適応できなかったわけじゃないけど、これの扱いには本当に苦労させられたよなあ・・・って、今でも現在進行形なんだが・・・


  こういう症例があんまり無いらしいから、精神科の先生も対応しようがないみたいだったし、当然僕自身もどうにもやりようがなくってさ・・・


  結局そのままずるずると克服できないまま、気がついたらこんな37才にまでなってしまってたってわけだ・・・


  まさに欠陥品の鏡・・・絵に描いたように完璧な失敗作だよ・・・








  ・・・この問題の一番恐ろしいところは、誰にも理解不能ゆえに、当然のごとく誰にも同情されず、ただひたすら自分一人で問題を抱えてのたうちまわりながら、えんえんと単なる無能とか怠け者扱いされることに耐え続けなきゃいけないってとこなんだよな・・・


  悩みを共有できる人が皆無ってのは、やっぱり僕程度の忍耐力では厳しすぎたよ・・・


  お父さんとお母さんですら、「いったいこの子は何を言っているんだろう」とか「言ってる意味が全然わからない」って感じだったからなあ・・・



 
  やはり相談なんかするんじゃなかったよ・・・ いや、別に人のせいにする気は全くないんだけどさ・・・




  全部僕がいけないんだよ・・・ 最初っから僕が生まれなさえしなければ・・・


  もっと人生の序盤とか、早期の段階で鋼の意思をもって己を無に帰しておけばなあ・・・






イドムくんがこの音問題についてはっきりと自覚したのは、中学に入った直後からです。



それまでも、子供ながらにばくぜんとした違和感を感じてはいたのですが、小学校時代は生活していく上でそれほど支障が無かったためか、あまりとりたてて音問題を意識する必要は生じませんでした。



しかし、イドムくんの中学では、体育の授業を体育館で受ける時には、全員共通の上履きを履かなければならなかったのです。



この上履きのグリップ力はバッシュ並みにものすごく、これをはいて体育館を走ったり止まったりすると、ゴム系の摩擦音が全開で出まくりで、それがクラス全員でとかになると、もはやイドムくんの人並みはずれて脆弱な精神力ではとても凌ぎ切れるレベルではなかったのです。



この段階で、イドムくんの音に関する異常感覚は一気に全開放されてしまいました。






  ・・・この音問題さえなければ、僕の人生もうちょっと何とかやりようがあった気がするよ・・・


  こいつは本当に対応のしようがないんだよなあ・・・


  わざと鼓膜を完全に潰して、聴覚を破壊するくらいしかおそらく対処方法はないだろう・・・


  自分なりにむりやりにでも慣れさせようとして、ゴム音が出まくってる状態の雨の日のコンビニとか書店で、気が狂いそうになりながらも気合いだけで限界まで我慢して、店内に居続けたりしたこともあったけど、そんな力まかせの修行では全然ダメだったしな・・・ 




  ああいう無意味な努力をどれだけやったことか・・・ 


  ほんとに時間と体力と精神力の無駄だったよ・・・ まさに徒労・・・ 


  僕のウンコを純金に変化させる努力でもしてたほうがよっぽど可能性があったよ・・・ 

 
  もっと早い段階で見切りをつけて、克服は絶対不可能だとあきらめていれば、あんなにムダな苦悩を30年以上も繰り返さなくてすんだのにな・・・


  世の中には克服しようとしても、できるものとできないものがあるんだよなあ・・・


  いやというほど思い知ったよ・・・




  ・・・しかし、あの音問題をなんとかしなければ、僕の人生は事実上終わりだということを、当時の僕も若いながらに何となくだろうけど感じ取っていたんだろうな・・・


  だからあそこまで、死に物狂いで正体不明の症状に挑んでいたんだよな・・・


  結局、あれだけ必死こいて頑張っても、こうやって底辺以下のゴミ人生になってしまったわけだがなあ・・・






イドムくんの音への異常反応の正体はまだ依然として不明のままです。



もしかすると音問題は、単なる表面上の現象であって、真の問題はコミュニケーション能力の病的な欠如にあるのかもしれないと、イドムくんは仮説をたててみたこともあったのです。



しかし仮にその説が正しかったからと言って、もともと対人関係能力がぶっ壊れた状態でこの世に出荷されてしまっているので、今さらどうにも手のうちようがないのでした。






  ・・・いいんだよ、もう別に・・・


  僕の人生なんて、映画でいえばストーリーが全部終わって、すでにエンドロールが流れてる段階なわけだし・・・


  あとはいかにまわりにかける負担と迷惑を最小限に抑えるかだけを考えて、ひたすら息を殺して小さくなっていればいいんだよ・・・




  いっそのこと本当に小さくなってくれればなあ・・・


  できればミジンコとかアオミドロくらいが理想なんだが・・・


  そうなれば、もうこのキモくて見苦しくて目障りな姿を誰にも見られなくてすむし、他の生物のエサになることで少しは誰かの役に立てるもんな・・・








  ・・・って、いつもこれだ・・・


  また妄想が始まったよ・・・


  つまるところ、40年近くも生きてきて、僕がやれることは現実逃避と大きいほうの拡大再生産とあやしい液を飛ばすことだけか・・・


  我ながらすさまじいラインナップだ・・・


  もう虚しいを通り越して、自分で自分が許せないよ・・・


  やたら深刻ぶって、自分だけが不幸みたいな顔してるけど、実態は単に両親におんぶにだっこで甘えてるだけのくせになあ・・・

 




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