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イドムくんのありえない1日 その1

イドム1  50% 


見た目が悪くて、頭はさらに悪くて、体力が無くて、コミュニケーション能力はさらに無い・・・



もし、そんな4重苦を背負いつつ生きていかなければならない運命の元に生まれついてしまったとしたら、 その人に幸せはありえるのでしょうか?



もし仮にあったとして、それはどういったかたちの幸せなのでしょうか?・・・






玄海挑夢(げんかいいどむ)君は37才(漢)の無職です。



最後にやったバイトをバックレてから、気がつくと無職のまま何と15年もの時が過ぎていました。



現在は首都圏にある某県の一戸建てに、お父さんとお母さんと 3人で暮らしています。







   ・・・おしっこ・・・行きたい・・・


  ところで、今何時だ?







イドムくんは超頻尿なので、長くても1時間くらいしか連続した睡眠をとることが できません。



時計を見ると午前10時半でした。



どぼどぼどぼ・・・



2階にあるイドムくんの部屋には、小便用のやかんが置いてあります。




ひどい時には10分おきにおしっこに行くので、そのたびにいちいち階段を下りてトイレに行っていては、めんどくさ過ぎてやってられません。




「ふうー・・・」






 ・・・けっこう出たな・・・


  そろそろ起きるか・・・


  別に働いてるわけじゃないし、何か用事があるわけじゃないけど・・・







やかんの中の小便がたまってくると、1階のトイレに捨てにいかなければなりません。



やかん本体を洗うのは月に一回あるかないかです。



悪臭に耐えられなくなるまでは、ただ中身を捨てるだけでそのまま使い続けて 、限界を超えたら風呂場で水洗いをするのです。







 ・・・あんまり眠れなかったな・・・


  いいとこトータルで3時間ってとこか・・・


  まあいつものことだし、どのみち無職なんだから寝不足だろうが元気だろうが、どうでもいいんだけどな・・・







イドムくんは体調が極度に悪いとか、特別の場合を除いては 、だいたいお昼前には起きるようにしています。



早起きをしても何もやることは無いし、別にそれ以上寝ていたからといって具体的に何か問題が生じるわけでもないのですが、とりあえず生活が完全に昼夜逆転してしまうことは避けるようにしているのです。






 
  ・・・さて・・・今日はどうしようかな・・・


  ドラクエ3の縛りプレイもいいかげん飽きてきたしな・・・


  勇者一人旅はいったい今回で何度目なんだ?・・・



  ・・・ま、いいか・・・とりあえずごはんでも食べるか・・・


  どうせ僕の人生なんてもう何の価値も無いんだし、考えるだけ無意味だったな・・・





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イドムくんのありえない1日 その2

イドム2  50% 


ごはんを食べるには一階に下りて台所から食料を持ってこなければならないのですが、その作業がまた一苦労です。



体力的にはどうということもないのですが、膨大な精神力を消費しなければならないのです。



その理由はお父さんの存在です。



イドムくんにとって、お父さんはまさに恐怖そのものであり、いつどんな小言を言われるかと常時身構えていなければならず、今では24時間ビクビクしっぱなしの状態が完全に日常化してしまっているのです。  
 
 
 


 
  めんどくさいけど、もうやかんもかなり満杯に近いし行くしかないだろう・・・


  ・・・しょうがない・・・行くか・・・

  
  今こそ・・・真の勇気をッ・・・

 



 
極力音を出さないようにドアを開け、オーラを全開にして他人の気配を探りつつ階段を下ります。



そして階段を下り切る直前でいったん足を止め、持ってきていた食器を足元に静かに置き、再度気配を全身全霊で探ります。






  ・・・トイレ内にはだれもいないっぽいが・・・


  最悪なのはここで気を抜いて行ったとたんに、ちょうどトイレに向かって来たお父さんとご対面になってしまうパターンなんだよな・・・
 
 
  あの気まずさと恐怖と緊張感といったら・・・


  一瞬で最低10年分くらい寿命が縮むって感じか・・・ 恐怖新聞読んだほうがましだな・・・
 

  今トイレが空いているのはほぼ間違い無い・・・はずだ・・・
 

  だったらこの千載一遇のチャンスを生かすためには、一か八かで賭けに出るしかない・・・


  うううーっし、行くぞおおおッ・・・  
  




  
イドムくんは超高速でトイレに入り、ドアを閉め、2リットルはあるであろうやかんの中身を、ためらうことなく和式の便器内に一気にぶち込みました。






  ふうううー・・・まずは第一の試練をクリアか・・・


  しかし真の難関はここからなんだよな・・・


  ・・・てゆーか今日お父さんって仕事休みなのか?・・・


  曜日の感覚が全く無いからはっきりいって何がなんだかもう全然わかんないんだよなあ~・・・


 うーん・・・


  何か・・・さっき起きたばっかなのに、いろいろ考え過ぎて疲れちゃったよ・・・


  もうめんどくさいから、よけいなことは一切考えずにやるべきことを機械のように淡々とやるか・・・ 


  お父さんに会っちゃったらその時はその時だ・・・

  
  出たとこ勝負ってのは危険だが、何とかなる・・・ はずだ・・・




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イドムくんのありえない1日 その3

イドム3 50%





イドムくんはトイレを出て、空になったやかんを階段に置き、かわりに汚れた食器をもって台所へと向かいました。






  無心だ・・・ 何も考えるな・・・ 恐怖に負けるな・・・


  こういうイヤなことはさっさと終わらせて、とにかく0.1秒でも早く部屋に戻るんだ・・






台所には誰もいませんでした。






  ついてる・・・ 今がチャンスだ・・・ 






流しに食器を洗いもせず汚れたままで放置し、冷蔵庫やなべ、フライパンなどををすばやくチェックし、朝昼兼用のごはんとおやつ用のお菓子類を調達しました。





  うっ・・・ 居間からテレビの音が・・・


  ということはお父さんは今日は休みってことか・・


  グズグズしてると会っちゃうから、とっとと撤収だ・・・






お母さんは家の中では台所か自分の部屋のどちらかにいることが多く、台所のとなりの居間は、ほぼお父さんの専用スペースとなっています。



己の心に打ち勝ち、幾多の難関をみごとに突破したイドムくんは、食料をゲットし、無事に自分の部屋へと帰還することに成功しました。



「はあああー・・・」






  助かった・・・
 

  何とか・・・今回も凌いだか・・・


  ・・・しかしなあ~・・・ 
  

  いつもいつも思うことだが、何で僕はこんなどうでもいいようなことで、毎日毎日死力を尽くして、神経を極限まで削ってるんだ?・・・


  ・・・なーんてな・・・ 


  理由はわかりすぎるほどわかってるんだよなあ・・・


  ただ理由はわかってても現実的にどうすることもできないわけで・・・


  まあ、いいや・・・とりあえずごはんを食べよう・・・


  今さら悩んだってしょうがない・・・


  どのみちもう全てが手遅れなんだからな・・・





  
テレビを見ながら、ごはんを思いのままにバクバク食べていると、突然ニュースの速報が始まりました。






  ん・・・? ○○○で無差別殺人発生・・・ 犯人はすでに逮捕か・・・
  

  最近やけに多いな、こういう事件・・・


  ほー・・・ しかもまた30代の無職か・・・   


  何か30代の犯罪がやたら目立ってるように感じるのは単に僕が同年代だからか?・・・


  まあ僕の世代はもろ団塊ジュニアだから頭数だけはやたら多いからなあ・・・   


  優秀な人もダメな人も当然ながら他の世代より多いわけで・・・


  でもニュースで派手に取り上げられるのは犯罪系の人ばっかだからなー・・・


  たまたま30代の犯罪が頻発してるみたいなイメージになっちゃうんだろうけど・・・


  ・・・僕もその予備軍みたいに見られてるんだろうな、たぶん・・・ いや、間違いなく見られてるはずだ・・・


  まあ、僕の人生なんてもう大敗が決まった後の消化試合みたいな状態なわけだし、今さらどう見られたってかまわないんだけどさ・・・




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イドムくんのありえない1日 その4

イドム4   50

ゲームをすることすら、もはやかったるくて、ぼーっとしながらテレビを見ているとお天気情報が流れていました。





  
  ほー・・・ 今日は月曜だったのか・・・


  とゆーことは雑誌がいろいろ出てるわけだから、後でコンビニに行かないとなあ・・・


  ・・・しかしな・・・ 37にもなって未だに少年ジャンプか・・・


  少年って何才まで言うんだろうな・・・ 37が少年じゃないのはわかってるけどさ・・・


  もうNARUTOとHUNTERしか読んでないや・・・


  昔は毎週買ってたくらいなのにな・・・


  確かに続きは気になるんだけど、いちいち毎週チェックするのもしんどいから、早く終わってくれないかなっていう感じもかなりあるんだよなあ・・・


  でも他に何もやること無いし、とりあえず行ってくるか・・・



  ・・・虚しい・・・ 


  何て意味の無い人生なんだ・・・


  いやいや、やめよう・・・ そっち方向の思考はまずい・・・


  それを考えたら切りが無い・・・ 無間地獄しか無い・・・


  ・・・って、今のこの現状がすでに生き地獄そのものなんだけどな・・・


  でも、わかってても考えちゃうんだよなあ~・・・






イドムくんは現在は、いわゆる準引きこもりという状態です。


働くことはできないけれども、条件つきとはいえ外には比較的自由に出られるという、 一見ただの怠け者としか見られない、極めて危険な状態なのです。
 



  
  ・・・しょうがない・・・ めんどくさいけどちょっと行ってくるか・・・


  ・・・超メチャクチャめんどいよ・・・ 


  ホントは別にこんなムリして出なくてもいいんだけどな・・・


  マンガなんて読まなければ読まないで、たぶんすぐ慣れるんだろうし・・・

  外に出るといやなことが起こる可能性が、あまりにも高すぎるから、そこまでして行く必要はないんだが・・・ 


  でも、これすらやらなくなったらたぶん本当に死ぬしかない気がするんだよな・・・

  よくわかんないけど・・・






完全無職であり、自室にPCが無いイドムくんにとって、雑誌のチェックは数少ない外界との接点の一つなのです。



洗い過ぎてあからさまに色落ちしたGパンをはき、同じく洗い過ぎて縮んで、全体的に黄ばんでいる、元は白のTシャツに着替え、外出する用意をしました。






  ・・・今19時か・・・


  ふー・・・


  そろそろ行くか・・・ 行きたくないけど・・・


  ・・・最低でもこれくらいの時間にならないと近所の人達に会いそうで出づらいんだよな・・・


  昔の同級生には死んでも会いたくないし・・・


  ここまで見事に落ちぶれたら、誰にもさすがに見せられないわな・・・ 
  

  こんなド汚くって、みじめったらしい姿は・・・


  恥さらしもいいとこだよ・・・

  
  まあ・・・ 僕の場合、存在自体がすでに恥なわけだから、どうでもいいといえばいいんだけどさ・・・


  ・・・僕が大金持ちで一人暮らしだったら全部宅配で済ませるんだがな・・・


  しょうがない・・・ もうとっとと行ってさっさと帰ってこよう・・・




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イドムくんのありえない1日 その5

いどむ5  50% 


靴底がありえないくらい限界まで削れに削れた、980円で買ったビジネスシューズをはいて、イドムくんは外に出ました。



もう軽く一週間は風呂に入っていませんが、自分では自分の体臭がどれだけやばいことになっているか全くわからないので、あまり気にしてはいません。



高校時代からずっと乗っている廃車同様のママチャリにまたがり、コンビニへと向かいます。






  ・・・さーて、今日はどこのコンビニに行こうか・・・


  セブンは立ち読み不可だから考えるまでもないし・・・


  この辺のコンビニはもうほとんど全部行きづらい状態だからなー・・・


  とりあえずどこも出禁になってはいないけど、何かどこの店に行っても、店員が僕を見る目がやたら冷たいんだよな・・・
  

  僕が店に入っても誰も「いらっしゃいませ」って言ってくれないし・・・


  まあろくにものを買わずに立ち読みだけで1時間とかねばってたら、店側もいい気がしないのは、あたりまえなんだろうとは思うけどさ・・・






今日は家から自転車で30分ほどの距離のファミマに行くことにしました。



ここは外国人の店員が多く、比較的イドムくんに対する態度がやわらかいような気がするからです。



しかし残念ながら今日も「いらっしゃいませ」はありませんでした。






  ううっ・・・ 僕の後に入ってきた人には、ちゃんとあいさつしている・・・


  僕に問題があるんだろうけど、この態度はちょっとあからさま過ぎなのでは・・・


  もしかして僕みたいなやつには、どんなメチャクチャな扱い方をしても大丈夫だと思っているのかな・・・


  まあ、一人前の人間としての、まともな扱いを社会に要求できるような資格が、僕に全く無いことは自覚してるけどさ・・・





  
店員の差別的な扱いに微妙に傷つきながらも、気力を奮い起こしてイドムくんは雑誌を手に取りました。



立ち読みをしている客は、他に高校生らしき少年3人がいました。



そしてそのうちの一人がイドムくんの存在に気づきました。





  うッ!・・・ 何よこのにおい・・・!? マジでヤバいんだけど・・・


  うわ、このオッサンだよ・・・ つーかこんなもろド汚い服でよく平気でこんなとこ入れるよな・・・


  ちょっとは周りの迷惑を考えろよ・・・






その高校生は、イドムくんに触らないように、急いで2メートルほど距離をとりました。



残りの高校生もそれに続くようにイドムくんから離れました。



しかしイドムくんも、彼らのさりげない動きに敏感に気づいていました。






  なぜ彼らは離れて行ったんだ・・・


  汗のにおいか・・・ それとも僕の見た目がキモかったからか・・・


  たぶん両方だろうな・・・


  まあいいや・・・ いつものパターンだし、こんなことでいちいち傷ついてたらもたないよ・・・








  ・・・でも・・・ やっぱり・・・ 傷つくよなあ・・・


  こういうのにはいつまでたっても慣れないよ・・・


  だったらちゃんと風呂に入ってきれいな服に着替えてから外に出ろよって話なんだが・・・






イドムくんは落ち込みつつも、何とか精神を立て直して、雑誌を読み始めました。



ヤンジャン、スピリッツ、少年ジャンプと、
いつもの順番で着々とノルマをこなしていきました。







  ・・・今日も一応面白かったことは面白かったんだが、この虚しさはいったい何なんだろう・・・


  やはり37にもなって無職で、しかも高校生と一緒に嬉々としてコンビニでジャンプを立ち読みしてるなんてのは、世間的に見たらゴミ以下の存在でしかないんだろうな・・・


  たぶん通常、僕くらいの年齢だったら、こんな200円程度の雑誌なんて全く躊躇せずに買って、家でゆっくり読むものなんだろう・・・


  いや、そもそもこの年齢でジャンプなんて読んでないか・・・


  いちいち雑誌で読まないで、興味のある作品だけ、単行本をまとめて買ったりするのかもな・・・




  ・・・まあ、今さら一般の人達と自分を比較してもしょうがないか・・・


  僕みたいなダメ人間が、ここからどんなに頑張ったって、一般の人になれるわけもないしな・・・




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イドムくんのありえない1日 その6

いどむ6  50


イドムくんは、いろんな雑念に悩まされながらも、週間現代、週間ポスト、アエラ、読売ウィークリーをパラパラとめくり、なんとか月曜日のノルマを全てクリアしました。



この時点で店に入ってから1時間ちょっとが経過していました。






  ダメだ・・・ 全然集中できないや・・・


  活字っていうか、長い文章を落ち着いて読んでられないんだよな・・・ 

  何でだろう・・・ そういえばマンガ以外のまともな本なんて、もう10年以上は読んでない気がする・・・




  まあいいや、そろそろ帰るか・・・ この前はチーズだったから今日はサラミにしよう・・・






以前は立ち読みをしても、いつも何も買わずに店を出ていたのですが、ここ数年ははどこに行っても店員の態度の冷たさが限界突破してきたため、最近はしょうがなく出禁防止のためにうまい棒を1本だけ買うことにしているのです。
  


「10円になります・・・」


  
さいふを取り出し、全財産850円の中から50円玉を渡そうとすると、20代前半くらいの女性店員は露骨に嫌そうな態度でお金を受け取りました。






  うう・・・ 僕の手に触るのがそんなに嫌だったのかな?・・・

  テーブルに置いてあげるべきだったか・・・ 失敗したな・・・






店員は「このままでもよろしいですか?」とも言わず、いきなりうまい棒にシールを貼り、おつりの40円をテーブルに無言で置きました。






  ・・・このお客さん、たまに来てさんざん立ち読みしまくっても、いつも10円しか使わないのよね・・・


  それだけならまだいいんだけど、汚れた服と悪臭で完全な営業妨害状態で・・・


  まあ、この人はこの人なりに、いろいろ事情があって大変なんでしょうけど・・・






イドムくんが店を出る時、「ありがとうございました」の声はいつも通りありませんでした。



自転車に乗り、うまい棒を食べながらまっすぐ家に帰ります。






  ・・・もういいかげんビクビクしながらコンビニで立ち読みするのも疲れてきたな・・・


  リアルタイムで話を追うのをやめて、単行本化されるのを待って、ブックオフで中古を立ち読みするという方法もあることはあるんだけど、ブックオフも自転車で行ける距離の店はどこもメチャクチャ入りづらくなってるんだよなあ~・・・


  あの店員達の冷たい態度はかなりのストレスなんだよ・・・ 僕は見た目とは裏腹に結構傷つきやすいタイプだから・・・


  最近はどの店舗に行っても誰も「いらっしゃいませ、こんにちわ」って言ってくれないもんな・・・ 


  で、他の人が入ってくるとやたら明るくみんなで言うんだよ・・・


  何も買わずにずーっと何時間も立ち読みばかりしている僕が悪いのはもちろんわかってるけどさ・・・


  いちおう僕なりに多少は気を使って月に一回くらいは105円の漫画を一冊買ってるんだけど、その程度じゃあ全然ダメだってことなんだろうな・・・


  でも一ヶ月のおこづかいが3000円の僕には105円の本でも苦しすぎるんだよ・・・




  ・・・わかってるよ・・・ ただの言い訳だってことは自分が一番・・・

  だったら働けばって話だもんなあ・・・・・・




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イドムくんのありえない1日 その7

いどむ7  50%



  
イドムくんが家につくと、もう夜の9時でした。



極力音をたてないように注意しながら自転車を止めて、こっそりと庭にまわりこみ、外からお父さんの現在位置と状況を確認します。







  よし・・・いつもどおり居間でテレビを見ながらお酒を飲んでるな・・・


  今ならたぶん大丈夫だろう・・・


  まず会わなくて済むはず・・・


  運悪く途中でトイレに立ったりしなければだが・・・

 
 


 
すばやくカギを開けて家の中に入り、台所へ向かいます。



洗練された、全く無駄の無い動きで夕食の残りをかき集めて、ついでに夜食用のお菓子も持って、自分の部屋へと高速で移動しました。



イドムくんの家では夕食は夜7時過ぎにお父さんとお母さんの2人だけで食べるようになっています。



いつの頃からか、イドムくんは他人と一緒に普通にごはんを食べることすらできなくなってしまっていました。



今日の夕食はカレーでした。




NHKのニュースウォッチ9を見ながら、黙々とごはんを口に入れてゆきます。







   9時半か・・・ もう今日も終わりだな・・・


  後は報道ステーションとお天気の市川さんを見て、適当にニュース系をはしごして最後にニュースJAPANとクリステルを見て寝るって感じか・・・


  ・・・まさにウンコ製造機・・・ 誰の役にも立っていないどころか、逆に周りの足を引っ張ってるだけだ・・・ 
 

   虚しい・・・ 虚し過ぎる・・・ 


  僕っていったい何なんだろうな・・・


  何のために生まれてきたのか・・・ ただ世間に迷惑をかけつつ、生き恥をさらすだけのために生まれてきたのか・・・

  




イドムくんはマンガとゲームは好きなのですが、原作のイメージが壊れるのが嫌なので、アニメにはあまり興味がありません。



映画やドラマはストーリーを追ったり、登場人物を把握するのがめんどうなのでほとんど見ません。



たまに昔の映画がやっていると、適当に流して見ることもありますが、それもせいぜい1年に1.2回程度です。



流行についていく必要性が皆無なこともあり、音楽番組はもう何年もまともに見ていません。    



テレビで見るのは、ほとんどがニュース系やドキュメンタリーで、ごくたまにスポーツといった感じです。
   





  今日も誰ともしゃべらなかったな・・・ 
 

  まあ、いつものことだから、どうでもいいといえばいいんだけど、最近独り言がやたら増えてきたような気がするんだが・・・


  これはたぶん気のせいじゃないだろう・・・


  何というか、気がついたら既にしゃべってるような感じでなあ・・・


  自分の部屋でだけならまだいいんだけど、自転車に乗ってる時とかも勝手にいろいろしゃべってたりするから困るんだよな・・・


  完璧に狂っちゃってるようにしか見えないんだろうな・・・ 周りからしたら・・・


  僕が高校の頃にたまにいたよ・・・ 路上で独り言をぶつぶつ言ってるおじさんが・・・

  
  当時はまさか将来自分がそうなるとは全く想像もしなかったよ・・・



  ・・・いや・・・ あのおじさんよりも今の僕は、はるかにやばいような気がする・・・


  よく唐突に「○○ちゃんのオマ○コ」とか超NGワードを結構でかい声で言ってる時があるからな・・・


  そういうときに限って人が歩いてたりして、もう気まずいとか恥ずかしいなんてレベルじゃないんだけど、時既に遅しというか、もはや完全に手遅れ状態なわけで・・・ 

  誰か僕を今すぐ殺してくれェェェェッ!って感じか・・・









  やっぱり後はもう、いかにまわりに迷惑をかけずに、できるだけ早く自殺するかしか無いんだろうなあ~・・・  
 
 
  現実的に考えたら、こんな37にもなって学歴もメチャクチャで、正社員経験もゼロで、バイトしかやったことなくて、さらに15年以上も無職のヤツなんかが、今から世間並みレベルに追いつくなんてありえないもんな・・・


  僕ごときの能力じゃあ、ここからどんなに頑張ったって普通の人達の足元にすら及ばないはず・・・



  だったら今までのように引きこもってた方が100億倍ましだ・・・っていう発想にどうしてもなっちゃうわな・・・





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イドムくんのありえない1日 その8

いどむ8  50%







ぼーっと考え事をしながら、なんとなくテレビを見つつ、だらだらお菓子をむさぼり食っていたら、いつのまにか夜中の12時を過ぎていました。






  
  そろそろ寝るか・・・と言いたい所だけど、全然眠くないよ・・・


  まあ・・・ 自転車でコンビニに行った程度じゃなあ・・・


  しょうがない・・・ めんどくさいけどオナニーでもして無理やり体を疲れさせるか・・・

  




イドムくんは押入れを開けて、天井裏に隠してあるエロ本を出してきました。



数えたことはないのですが、中学の時からのコレクションなので、少なくとも全部で100冊以上は貯蔵してあると思われます。



お金を出して買ってきたものもありますが、ほとんどはゴミ捨て場などから無断で拾ってきたものです。



1階の居間にあるPCは家族の共用なのですが、イドムくんは15年以上も無職のままなので、一応名目上は家族の一員であるとはいえ、やはり堂々とおおっぴらに使うということは難しく、お父さんとお母さんが両方とも仕事に行っている間に、こっそりネットの掲示板を見たりする程度です。



せいぜい3日に一回、それも長くても2.3時間くらいしか使えないのですが、さすがに無職で、生活費の全てを親に依存しているイドムくんが、それについて不満や要望を言ったりするわけにもいきません。






  もう・・・さすがに全部飽きちゃったよな・・・


  いっつもおんなじ本ばっかだし、抜くページもほとんど毎回同じだからなあ・・・


  そろそろ新しい本を仕入れたいとこなんだけど、最近はゴミ捨て場に置いてある本を持ってくるの は窃盗になるとかいう話も聞いたことあるしな・・・


  マンションのゴミ捨て場に入っただけでも不法侵入でつかまりそうな雰囲気もあるし・・・


  結局、古本屋とかで買うしかないわけだけど、正直、エロ系にまわせるほどお金があるわけじゃないしな・・・




  しかし、いまだに店でエロ本を買ったり、AVを借りたりするのはメチャメチャ恥ずかしくて、なかなかできないんだよな・・・


  あれだけはどうしても慣れないなあ・・・ 何でだろう・・・

  
  こんな37にもなって、仕事もしないでそんなことばっかり一人前か・・・みたいな後ろめたさもあるのかもな・・・


    





  下のPCを自由に使えればこんな苦労はしなくていいんだが・・・


  PCがある居間は事実上、お父さんの第2の部屋状態だからなあ・・・


  昔、お父さんが仕事に行ってる間にこっそりエロサイトを見てたら、知らないうちにウイルスかなんかに感染しちゃったらしくて、PCが全然動かなくなっちゃって、さらにわけのわかんないところから、ものすごい金額の料金が請求されてきて、とてつもなく悲惨な目にあったからな・・・


  結局、お父さんとお母さんに呼び出されて、エロサイトを見まくってたことを、超ビクビクしながら告白して、全力で謝らなきゃならない展開になっちゃったんだよなあ・・・


  あの時は心底びびってたな・・・ ほんとに体が震えてたもんな・・・ 
 
 
  まさか30過ぎてまで、親の前であんな恥ずかしいことを言わなきゃならないハメになるとは・・・


  今思い出しても情けない・・・ ていうか思い出したら死にたくなってきたよ・・・

  なんで僕っていまだに生きてるんだ?・・・ よく平気でこんな生き恥さらしてるな・・・ 



  なぜあの時点で自殺しなかったんだろう?・・・


  我ながら信じがたいよ・・・


  また、お父さんがほとんど無言のままだったのが恐怖を何倍にも増大させてたよなあ・・・


  あの時はお母さんばっかりしゃべってた気がするよ・・・


  「もうこんなこと絶対しないわよね」とか「ほら、ちゃんとお父さんにあやまりなさい」とか・・・


  もしかしたらあの無言は、お父さんなりのやさしさの表れだったのかもしれないけどさ・・・ 




  たしかあの後1週間くらい寝込んじゃったからなあ・・・ 


  恐ろしすぎてさすがにもう同じミスは犯せないよ・・・


  次あれを喰らったらマジで死ぬな・・・ いや、ほんとに死ねるんならむしろ大歓迎なんだが・・・




      

30分ほどかけて、結局この日は人妻モノのエロ本を選びました。



やる前はかなりめんどくさかったのですが、いざやり始めると結構燃えてきてしまい、たっぷり1時間ほど使って、豪快に抜いてすっきりしてしまいました。



イドムくんも、もう37才。もはや間違っても若者とは言えない年齢であり、さらに精神科でもらっている薬の副作用もあるのか、10代の頃には1日最高5回を誇ったオナニー回数も、週に1、2回と激減してしまいました。






  もう夜中の2時か・・・ ちょっといい汗かいたから何とか眠れそうな感じだぞ・・・


  ・・・しかしな・・・ これでいいのか・・・ こんなんでいいのか僕の人生・・・



  ・・・なーんてな・・・ 全くいいわけないけど、かと言って今さらもう正直どうしようもないんだよなあ・・・


  もはや全てが完璧に手遅れになってしまってて、どうにもこうにも手のほどこしようがないのはわかってるんだけど、そのわかりきっていることを、毎日毎日朝から晩まで苦悩してしまうってのは、いったいどういうことなんだ・・・




  ・・・いや、そういう思考に流れる理由もほんとはわかってるんだよ・・・


  たぶんどこかで完全にあきらめきれてない、自分を捨てきれてない部分があるんだよな・・・


  こんな人並みはずれてダメな自分でも、まだ何とかなる方法が、もしかしたらあるんじゃないかと・・・


  そういう甘すぎるほど甘い考えがどこかに根強くあるんだろう・・・


  それがなかったら、とっくの昔に自殺してるはずだもんなあ・・・・・・




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イドムくんのありえない1日 その9

いどむ9  50%





ふとんに入って、考えてもしょうがないことをいろいろ考えているうちに、イドムくんはいつのまにか眠ってしまいました。 



しかし実はここからイドムくんの、誰も理解不能な孤独な戦いが始まるのです。

 




  ・・・うう・・・ 膀胱が・・・


  わかりましたよ・・・ 今出しますよ・・・
  




  
めんどくさいのを我慢しつつ、もぞもぞとふとんから出て、パンツを下ろし、やかんに小便をします。






  そこそこ出たな・・・ まあ、寝てから1時間もたってないからな・・・


  しかしなあ・・・ 今さらだけど、僕の膀胱の過敏さは異常なんてレベルじゃないよなあ・・・


  これはもはや突然変異レベルじゃないのか・・・ いや、さすがにそこまではないか・・・


  でも、ひどい時だと3分前に出したばっかなのに、もうすでにトイレに行きたくなってるもんな・・・


  尿の量を感知する自律神経かなんかが完全に狂っちゃってるんだろうけど、 何で僕ばっかりこんなわけのわからない苦労を・・・


  いや、どうせこれも僕が悪いんだろうな・・・ よくわかんないけどたぶんそうだ・・・ 間違いない・・・


  しょせん僕は失敗作ってことよ・・・






小学生の頃から始まっていたイドムくんの頻尿は、今では完全に病気、それも超重症の域に入ってしまっており、ふとんに入ってからだけでも、毎晩最低10~20回は、トイレのためにいちいち起きなければなりません。



一日のトータルでは最低でも50回は小だけでトイレに行くほどです。



さらに不眠症でもあるため、いったんトイレのために起きてしまうと、そうそう簡単に眠りには戻れないのです。



いったん起きてしまったら、ふとんの中で考え事をしながら、次の眠りをえんえんと待ち続けるしかないのです。



しばらく我慢して、また運良く眠ることができたとしても、1時間とたたないうちにまた尿意が襲ってくるため、そのたびにいちいち起きなければなりません。



12時間ふとんの中で粘っても、実質2.3時間しか眠れなかったなんて日はザラにあります。



慢性的な睡眠不足がもう何十年も続いてしまって、それが完全に日常化してしまっているために、疲れが常に残っている状態なので、1日中体はだるく、頭もぼーっとしたままです。



あまりにも日常生活に支障がありすぎるため、20代の時に一度大きな病院で、チンポの先から管を入れたりして検査をしてもらったのですが、体には何も異常がないとのことでした。



つまり原因は精神的なものだというわけです。



その後いくつも病院をまわって、いろいろな薬を試してはみたのですが、どれも大した効果は無く、今では、もうこれはどうしようもないんだと完全にあきらめてしまっており、頻尿対策は一切していません。






  ・・・さーて、次に眠れるのは、はたして何十分後か、何時間後か・・・


  まあ、どのみち学校も会社も行ってないし、急ぎの用事だの大事な用事なんて、僕なんかに何一つあるわけ無いんだからどうでもいいんだけどさ・・・




  ・・・しかしこの頻尿の問題だけでも、ずいぶん苦しい人生だったよなあ・・・


  学校に行ってた頃は授業が始まる前に、毎回必ずトイレに行ってたのに、それでも1時間もたない時がよくあってなあ・・・


そのたびに途中で手を上げてトイレに行かなきゃダメだったから、先生達からは嫌な顔されて、周りからはバカにされてからかわれてなあ・・・



  それをネタにさらにいじめの材料が増えたりして、ほんと最悪だったよ・・・・・・


  ・・・そういや中学の時のあだ名は、3年間ずーっとベンキマンだったな・・・


  あの頃はキン肉マンが流行ってたんだよな・・・ まあ・・・確かにマンガは面白かったんだけどさ・・・


  そういえば、そのあだ名で僕を呼んでた先生もいたな・・・ 


  今じゃそんなこと絶対許されないんだろうけど、当時はまだ昭和だったから、けっこう先生がやりたいようにできる時代だったんだよな・・・




  ・・・別に先生とか同級生達を非難する気は全く無いんだけどさ・・・


  結局、みんなと同じように普通のことが普通にできなかった、ダメな僕にそもそも問題があるわけだから、どんな扱いをされてもしょうがないっちゃあしょうがなかったんだよな・・・


  冷静に考えたら、こんなガラクタ以下の汚物が学校に行ってたら、そりゃ当然みんなの迷惑にしかならないわな・・・


 





  しかし、つらかったよ・・・ ちょっと思い出しただけでも苦しい・・・ 苦し過ぎる・・・


  まあ、間違いなくあれも不登校になった原因の一つだよなあ・・・ 




  ・・・バイトしてた時もこの症状のせいでかなりきつかったよな・・・


  どこに行ってもトイレの回数で注意されまくり&嫌味言われまくりで、心だけじゃなく体までおかしくなっちゃったもんなあ・・・




  あ、やばい・・・ 思い出しちゃったよ・・・ ダメだ、考えない考えない・・・


  昔のことを本気で思い出したら、マジで精神が崩壊してしまう・・・ 
   

  ま、仮にこの超頻尿が無かったとしても、僕の場合、他にも強力な弱点がいくつもあるわけだから、どのみち生き地獄になる展開は避けられなかったんだろうけどな・・・








  ・・・何で僕って生まれてきちゃったんだろうな・・・  


  お母さんが中絶していてくれればなあ・・・



  いや・・・ 人のせいにするのは良くない・・・ 


  やっぱり僕が全てダメだったんだ・・・よくわかんないけど・・・



  でも・・・ もし人が死んだらまた何かに生まれ変るってんなら・・・


  いや、もう無理だ・・・ 


  僕はもう生まれたくない・・・ 2度と生まれたくない・・・ 絶対何があっても生まれたくない・・・


  どうしても生まれなきゃいけないっていうんなら、プランクトンとかゾウリムシみたいなのがいい・・・


  とにかく何も考える能力が無くて、できるだけ早く死ねるやつがいい・・・




  ・・・もう、うんざりだよ・・・


  あんなに脳がぶっ壊れるくらい考えまくって、死ぬほど苦悩しまくって、それでも結局無限地獄にしかならなくって、でも自殺するのも許されなくてって、それどういうことなのよ・・・


  いったい神様は僕をどうしたいんだ・・・


  とにかくどんな事情があっても、何が何でも気合とド根性で、頑張って生き抜いて行かなきゃなんないなんて、こんな罰ゲームのような人生は2度とゴメンだ・・・



  拷問と生殺しの繰り返しだけの人生は、この一回だけで十分過ぎるほど味わったよ・・・ 




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