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イドムくんの危うい1日 その1

いどむ16  50



  

イドムくんは通常ふとんの中にいる時は、精神の崩壊を防ぐために、極力人生の意味とか将来のこととか昔のことのような厳しい問題については考えないようにして、マンガやゲームなどのどうでもいいようなことを考えながら眠りが来るのを待つようにしているのです。


ですがイドムくんの夜は非常に長いので、やはり一晩に何回かは、気づいたらいつのまにか、そういう考えたくないことを脳が勝手に考えてしまっているのです。






あまりにも眠れな過ぎて、頭がおかしくなりそうな時は、しかたなく自殺用に貯め込んである、精神科でもらったデパスかレキソタンを使用します。


イドムくんの場合、体が限界まで疲れ切っていて、全身がだるくてしょうがないのに、極度の緊張のせいか神経が異常に敏感になってしまっていて、何十時間も眠れないままの状態が続く時がたまーにあるのです。


そういう時には、精神科の薬を2、3シートほど一気に胃にぶち込み、半ば強制的に意識を遮断し、無理やり体を眠らせることにしているのでした。


どんなに大量に飲んだとしても、この程度の薬だけで自殺を完遂できるなどとはもちろん思っていませんが、少しでも自殺の成功率を高めるために、メインの自殺方法の補助として使用する予定であり、なるべく飲まずに押入れの中のダンボール箱に貯蔵しているのです。


 

そしていつものように、わずかな眠りと、無数の排尿を繰り返しているうちに朝がやってきました。





  ・・・今日はちょっとこれ以上は眠れんな・・・


  まだ10時半か・・・少し早めだけど起きるか・・・


  しかし、普通の勤め人だったら、もうとっくの昔に出勤してガンガンに働いてる時間なんだよな・・・


  いったいこれのどこが早めなんだよと・・・


  今では自分でも信じられないことだけど、僕も一時それをリアルでやってたんだよなあ・・・






  あの頃はバイトに行く前日になると、家にいる時からずーっと緊張しっぱなしでさ・・・


  次の日のシミュレーションを脳内で何度も試行錯誤しながら、なんとか十分な睡眠を取ろうとしていっつも超早めにふとんに入ってたんだけど、「早く寝ないと早く寝ないと」って焦るばっかりで、結局朝までほとんど眠れなくてなあ・・・


  限りなく睡眠ゼロに近い状態のままで、気合いで出勤したことなんてしょっちゅうだったけど、そうすると、ただでさえ無能なのに、いつも以上にミスを連発しちゃったりしてさ・・・


  せっかく頑張って出勤しても、みんなに迷惑をかけまくって、上司とか同僚から鬼のように怒鳴られまくるだけでな・・・






  ・・・そういや仮病つかって休んだり、何も言わずに無断欠勤したり、そのまま音信不通になったりとかメチャクチャやっちゃったことも何度もあったよなあ・・・


 突然当日になってから「休ませてください」っていう電話がどうしてもかけづらいというか苦手というかさ・・・


  最低もいいとこだったよな・・・ 本当に悪いことをしたよ・・・


  何でそんな人としてあたりまえのことすら普通にできないんだよと・・・


  他人に対する最低限の礼儀とか配慮とか、そういうことがまるでダメだったんだよな、僕は・・・


  大迷惑なんてもんじゃないよな、会社からしたら・・・ あんなのほとんど損害賠償ものだろう・・・


  会社にプラスを提供するために行ってたはずなのに、実際は逆に会社にダメージを与えるばっかりでな・・・


  ほとんどライバル会社から送り込まれた工作員が破壊活動をやってるに等しかったよ・・・






  はっきりいって僕の気の弱さは、オリンピックでその手の種目があったとしたら、確実に金が狙えるほどのヤバさだからな・・・


  僕の場合、人からしかられたり、怒られたりすることに対する恐怖感が、どういうわけか人並みはずれて強すぎるみたいなんだよなあ・・・


  どうしてこんなに僕は昔っからビクビクオドオドしてばっかりなんだろう・・・


  まあ・・・自分としてはギリギリの体調と精神状態の中で、自分なりにできうる限りを尽くしてたつもりだったんだけど、やっぱり僕みたいな欠陥品が、へたにやる気出しちゃって働きに行ったりしても、逆にみんなのお荷物になるだけなんだよな・・・ 






  ・・・生まれてごめんなさい、か・・・


  今さら何億回謝ったって、僕がみんなにかけた迷惑が帳消しになるわけはないんだけどさ・・・


  やっぱり死んでみんなにおわびをする以外に、僕に残された道はないんだよな・・・






ピンポーン!




しばらくぼーっと天井を見ながら、ふとんの中で考え事をしていると、突然玄関のベルが鳴りました。




ビクゥゥゥッ!!!


イドムくんの全身に緊張が走り抜け、全身がガクガクと震え出し、心臓が超スピードでドックンドックンし始めました。




ピンポーン! 




イドムくんの体は、意味不明の恐怖で完全に硬直してしまっていて、ふとんから出ることすらできません。






  ・・・なぜ・・・誰も出ない?・・・ お父さんもお母さんも今日は仕事の日ってことか・・・





ピンポーン! 「宅○便でーす」






  ・・・頼む・・・早く帰ってくれ・・・ うちは留守なんだ・・・ 僕は居るけど居ない人なんだよおおお・・・ 






その後、さらに一回ベルを鳴らしてから、ドライバーは不在証明をポストに入れて帰っていきました。






  はああああー・・・ 


  やっと帰ってくれたか・・・ 朝っぱらからこれはきつい・・・ 確実に寿命が1年は縮んだよ・・・ 






今ではイドムくんは玄関のベルだけでなく、電話が鳴っただけでも全身が恐怖でビクッと痙攣を起こしてしまうほどに心が脆い状態になってしまっているのです。


当然ながら電話に出ることもできません。


そのため、お父さんとお母さんが外出している間は、来客も電話も全て放置せざるをえないのです。






  ・・・いつからこんな状態になっちゃったんだっけ・・・


  小学生のころは電話は取れてた気がする・・・ たぶん玄関も開けれた・・・


  やっぱ中学からだな・・・ 全てが決定的におかしくなり始めたのは・・・


  でもって、バイトに行き始めて、完全にとどめをさされたって感じか・・・


  バイト先では別に殴られたり蹴られたりしたことはなかったけど、そのかわり心が修復不可能なほどバキバキに粉砕されちゃったみたいな・・・


  ・・・まあ、もともと小さい頃から、将来的にどう足掻いても一生敗者のままで、誰からも見下されながら、みじめに生きていかざるをえないようなイメージというか予感は間違いなくあったけどさ・・・


  しかし、まさかここまで壊滅的にどうしようもない展開になるとは思わなかったよな・・・


  もちろん最初っから最後まで全部僕がいけなかったんだけどさ・・・ 


  それはよーくわかってるよ・・・ わかってるんだけどね・・・




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イドムくんの危うい1日  その2

いどむ17  50%






宅○便のおかげで、お父さんが不在だという事実が判明したので、イドムくんはここぞとばかりに一階に下りて、とりあえずトイレやゴミ出し、食糧の調達などの雑用をひととおり済ませました。






  ・・・そろそろシャワーでも浴びるか・・・


  いいかげん自分で自分のにおいに耐えられなくなってきたからなあ・・・


  自分でもわかるくらいだってことは、他人からしたら、とんでもなくやばいことになってるんだろうな・・・

    




イドムくんがシャワーを浴びるのはだいたい月に2、3回といったところでしょうか。


まず股間をシャワーでざっと水洗いし、シャンプーで頭を洗い、体はいっさい洗わずに全体をざっと流して終わりです。


その後水に濡れた状態の体を、バスタオルで強めに拭いていると、タオルが茶色っぽくなるくらいに垢が大量に落ちるので、別にせっけんでこすり洗いをする必要は全く無いとイドムくんは思っているのです。


とにかくひたすらスピード重視なので、トータルの所要時間は5分もかかりません。


自分が湯船に入ると、垢で湯水をドロドロに汚染させてしまって、お父さんに怒られるかもしれないという恐怖があるので、浴槽に入ることは絶対にしません。


ついでに部屋にたまっていた汚れた下着や服を、洗濯機に放り込んでおきます。


こうしておくと、お母さんが洗濯して、乾燥した状態でいつのまにか部屋の前に置いておいてくれるのです。






  ふー・・・ ひさしぶりにさっぱりしたな・・・


  前回シャワーを浴びたのはいったいいつだったっけか・・・


  とにかく思い出せないくらい遥か昔なわけだ・・・


  子供の頃から僕は風呂はあんまり入らないほうだったけど、無職になってからは、さらに輪をかけてどうでもよくなっちゃったよな・・・    
  

  やっぱりこういう性質が、よけいにダメを加速させてきちゃったんだろうなあ・・・


  ・・・何というか、全てをめんどくさがってしまうみたいな・・・  


  ただでさえ元々の能力が桁違いに低いくせに、めんどくさがりまでプラスされちゃったら、もはや手遅れ以前の問題だよなあ・・・   


  



イドムくんはとりあえず自分の部屋に戻って、いつものように、ぼーっとテレビを見ながらご飯をもりもり食べはじめました。


お母さんはイドムくんのぶんの食事を考えて、ごはんやおかずを残しておいてくれるので、それを1日2回、後ろめたい思いをしながら、こそこそと台所から自室に持ってきているのです。






  ・・・うまいなあ、この肉・・・


  これは豚のしょうが焼きか・・・


  もうちょっと、ごはん多めによそってくれば良かったな・・・






  ・・・しかしな・・・ このご飯は確かにうまいよ・・・ しかしだ・・・


  今こうして、僕が漫然とテレビを見ながら、何の意味も無くご飯を貪り食っている間に、お父さんとお母さんは必死に汗水たらして働いているわけだ・・・


  2人とも、もうとっくに60を過ぎてるってのに・・・


  お客さんには気を使いまくりで、職場の上司には怒鳴られまくりで、同僚からはバカにされまくりで・・・  


  って、それは僕だけか・・・


  ・・・まあ、お父さんたちが職場でどんな感じで働いてるのかなんて、見たことも聞いたこともないから、実際の所はどうなってるのかは全くわからないんだけどさ・・・


  だけど間違い無くはっきりしている事は、お父さんたちの血と汗と涙と気合いとド根性でやっとかせいだお金で買った貴重なご飯を、何ひとつ存在価値の無い僕という名のゴミが、毎日毎日何も考えずに適当に食い散らかして、全てトイレで大きいほうにしてしまっているっていう事実だ・・・





  ・・・ううう・・・お父さん、お母さん、ごめんなさい・・・


  無能で申し訳ありません・・・生きててすみません・・・

  
  って、謝るくらいだったら何でもいいから早く働けばって話だよな・・・


  しかし、そうはいっても今の僕の状態では働くことはやはりどうやってもできないわけで・・・ 


  ・・・いや、できないというか、正確には、全くできそうな気がしない・・・






  ・・・やっぱり自発的に口減らしをするしかないか・・・ 


  結局結論はいつもここに行き着くんだよな・・・


  でも思ってるだけで、いつものように実際に自殺を実行するまでには至らないと・・・


  これじゃただ単に甘えてるだけと言われても、何一つ反論できないわなあ・・・


  一日中お父さんとお母さんから、説教されまくり&罵倒されまくりみたいな日々が毎日続いたりしてれば、迷わず速攻で全てを終わらせにかかるんだろうけど・・・ いや、別に他人のせいにしてるわけじゃないんだが・・・






  ・・・まあ、どっちにしても、こういう中途半端な状態が一番まずいんだろうな・・・

 
  誰にも何にも貢献してないのに毎日衣食住が提供されてて、しかもどういうわけかそれをほとんど批判もされないと・・・


  これじゃ当然のごとく腐るわな・・・ ひたすら堕ちてゆく一方だろう、どう考えても・・・ 


  ぬるま湯までは全然行かないけど、こんな甘い状況じゃあ、何が何でも自分で自分を、一刻も早くどうにかしないとっていうところまで、せっぱ詰まったギリギリの心境には、なかなかなりづらいだろう・・・


  人間はどうしても楽な方に流れやすいからなあ・・・ 


  特に僕の意思の弱さは、世界にも通用するくらいハイレベルだからな・・・ 
   

  ・・・まあ、常時ビクビクしながら自分で自分を限界まで責めまくってはいるけど、そんなのリアルで他人に責められるあの想像を絶する苦痛に比べたら無に等しいわけで・・・   






  ここまでいらない人間が、はたして今までの地球の歴史上で存在しただろうか・・・


  まさに生ける廃棄物・・・クズの最終形態だよ・・・




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イドムくんの危うい1日  その3

いどむ18  50%






イドムくんがご飯を食べ終わってお菓子をぼりぼり食べ始めた頃には、昼のニュースや報道番組は終わってしまっていたので、しょうがなく比較的邪魔にならないNHK教育をつけておきました。






  ・・・さて、今日はこれからどうしようか・・・


  下のPCでネットでもやるか・・・ いや、今日はいいや・・・ 


  ちょっと目の調子が最近あんまり良くないしな・・・






イドムくんは小学1年の時からメガネをかけていて、現在の視力は0.01もありません。


PCの画面を見ていると目がすぐにズキズキ痛くなってくるため、長時間の連続使用にはとても耐えられません。


せいぜいもって1、2時間といったところでしょうか。


こんな状態では当然ながらPCを使う仕事などできるわけがありません。






  ・・・ところで今日は何曜日だろう・・・


  こないだジャンプが出たから、たぶん水曜か木曜あたりだと思うんだが・・・


  やばいよなあ・・・ 何ていうかもう、記憶とか意識がかなりごちゃまぜになっちゃってるというか・・・


  頭の中がぼやーっと霧がかかったみたいな感じになって、何が何だかわかんなくなってる時がたまーにあるんだよな・・・


  まあ、さすがにここまで無職生活が続けばしょうがないか・・・ もう15年だもんな・・・


  脳細胞が日に日に超高速で死滅していって、脳みそ全体がトロトロに溶けていく一方みたいなイメージか・・・






イドムくんの部屋には日にちや曜日を特定できるものが、テレビ以外には何もありません。


カレンダーは無く、日記もつけていないので、一階に下りて新聞で曜日を確認しました。






  ・・・ほー、今日は水曜だったのか・・・


  ということはサンデーとマガジンが出るな・・・

  
  ・・・しかしな・・・ たった2冊のためにわざわざ外に出るのは、さすがにめんどくさすぎるよ・・・

 
  しかも読むマンガなんて、今はもうちょっとしか無いし・・・ 


  マガジンは、はじめの一歩だけで、サンデーはMEJORと結界師だけか・・・ 
 

  ずいぶん減ったもんだよなあ・・・ 僕が高校の頃なんて、マガジンは一時、買ってたくらいだったのに・・・


  ・・・まあ、こんな37にもなって、いまだに少年誌を読んでることがすでに異常もいいとこなんだろうし、いちいちコンビニとかに立ち読みに行くのも結構しんどいから、さっさと全部完結して欲しいって感じのほうが、最近は強いんだよなあ・・・


  昔は続きが読みたくてしょうがなくって、早く来週にならないかなーっていっつも思ってたのにな・・・


  やはり年齢が年齢だから当然の流れではあるんだろうけどさ・・・


  って、そんなの読んでるほどの余裕があったら無料の求人誌でも見ろよって話だよな・・・






  ・・・正直言うと今はもう何をやっても何を見ても、ほとんど楽しいという感覚がないんだよなあ・・・


  楽しいことが何も無い人生・・・か・・・


  オナニーも昔はあれだけ毎日毎日熱くなって没頭しまくってたのにな・・・


  20代の頃は一日2、3回なんてあたりまえのように軽快に抜いてたのに、今ではめんどくささのほうが先にくるくらいだからなあ・・・






  ・・・しかし一歩はいったいいつから連載してるんだ?・・・


  僕が高校くらいの時からやってる気がするよ・・・


いつになったら世界チャンピオンに挑戦するんだって感じだけど、なんだかんだ言っても一歩は地味~に地道に頑張り続けて日本王者になって、しかもそれを何度も何度も防衛してるんだよな・・・






  ・・・それに比べて僕ときたら・・・

  
  マンガの主人公と比較してどうするんだよって感じだけど、完全無職になってからは何一つ進歩していないどころか、むしろひたすら退化していく一方だよ・・・


  この差はいったい・・・って、そんなの考えるまでもないんだよな・・・






  一歩と僕の差・・・


  それは継続努力だ・・・


  それはわかってるんだよ・・・ 誰に言われなくてもさ・・・


  でも僕の場合何をどう頑張ればいいのかって話なんだよなあ・・・






  一歩みたいに、元いじめられっ子で気が弱くて背も低めだけど、人並み外れた運動能力と根性があって、ああやって彼女ができるくらい顔もスタイルもまあまあなら、努力の余地なんて全然余裕であるんだろうけどさ・・・



  僕みたいに生まれつき運動神経がゼロ以下で、背が異様に低くて、やたら太りやすい体質で、しかも顔が極度に気持ち悪くて、重度の円形脱毛症で、正体不明の神経症まで発症してて、さらに対人関係能力がもとから壊れてて、頭も絶望的にバカだったら、いったいどこをどう努力すればいいんだよと・・・



  どう考えてもこんなんじゃ手の打ちようが無いと思うんだよな・・・



  せいぜい性格をなるべく良くしようとするくらいしか改善できそうな所は無いと思うんだけど、ここまで基本条件が劣悪だと、ただただひたすら鬱屈して落ち込んで暗くなって自信を失って萎縮するだけで、とてもじゃないけど頑張るとかそんな前向きな発想は、ちらっとも出てこないような気がするんだけどなあ・・・






  ・・・もしかして、ここまで心が弱いのは僕だけなのか?・・・


  大部分の人達は、一歩を読みながら「よし、オレも負けずにやるぞー!」みたいな感じで頑張りまくって、成功への道を着実に歩んで行ったりしてるんだろうか・・・






  ・・・しかし、僕の錯覚かもしれないけど、どうもこの世の中はいろんなことが不公平過ぎるような気がするんだよな・・・

  
  これはただの気のせいだろうか・・・ 


  もしみんなが僕と同じくらいの性能しかなかったとしたら、いったいどういうふうに人生を切り開いて充実させていくのか、一回でいいから見てみたいよ・・・


  ・・・別に一般の人達を批判したりする気なんて全く無いんだ・・・


  僕みたいなゴミが一人前に他人を批評するような資格なんて、かけらも無いことくらいは自覚してるよ・・・


  ただ、この超絶レベルの閉塞状況を打開するための、ヒントというか手がかりというか参考資料がちょっとでいいから欲しいだけなんだ・・・


  僕ごときのバカ頭じゃあ、あと何千年考えたって名案とか秘策なんて出るわけないんだよおおお・・・ 


  まあ、ひがみとかねたみが、多少入ってるのはもちろん認めるけど、でもそれはそれとして、僕くらいまでもともとの条件が悪くて、それでも人生を十分楽しめてますって人がいったいどれだけいるのか、一度でいいから、国が統計を取ってみて欲しいよ・・・


  ・・・いや、そんなことできるわけないし、仮にそれが実行されたからといって、今さら現実の僕の人生が好転することなんて絶対にありえないよな・・・



  


  ・・・だめだ・・・もうやめよう・・・ 


  行き詰ってくると、すぐこういう意味不明の妄想にはまり込んで、不毛な現実逃避に走るのが僕の悪いくせなんだよな・・・


  こんなくだらないこと何億回考えたって、何一つ現実の自分にプラスは無いってのに・・・


  そんなヒマがあったら、実際に何か一つでも建設的な行動を起こせばって話だよなあ・・・






  ・・・たぶん何だかんだ言っても人生ってのはトータルでは公平というか、どこかでつりあいが取れてるんだろうな・・・ 
 

  僕のもともとの性能とか装備がここまで驚異的に悲惨なのも、たぶん僕に何らかの原因があったんだろう・・・ 
 

  前世で欲望のままにレイプ強盗殺人をやりまくって私腹を肥やしてたとかさ・・・


  いいんだ、もう・・・ わかってるよ・・・ 誰のせいでもないんだ・・・ 結局、一から十まで全て僕が悪かったんだろう・・・






  もう毎日同じことばっかり無限ループみたいに考えて苦悩し続けるのも疲れちゃったし、早く死後の世界に行って楽になりたいよ・・・


  冗談じゃなくピンポイントで僕の頭めがけて隕石でも落ちてきてくれないかなあ・・・




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イドムくんの危うい1日  その4

いどむ19  50






カントリーマアムをだらだら食べつつ、ぼーっとテレビの画面をうつろな目でながめながら、いつもと代わり映えのしないワンパターンの思考を繰り返しているうちに、いつのまにか時が過ぎて午後の4時になっていました。   






  ・・・もうレディス4の時間か・・・


  やけに早いな・・・知らない間にタイムスリップでもしてたのか・・・


  ・・・って、そんなわけないだろう・・・


  どうせ今日も何もしないまま、こうやって一日が終わるんだろうな・・・ 


  とりあえず今日の分の雑誌は、明日まとめてコンビニで立ち読みするとして、さてこれからどうするか・・・


  夕方のニュースが始まるまで、あと1時間もあるな・・・


  それまで何をして時間をつぶそう・・・


  マンガは・・・全部読み飽きたのばっかだし・・・


  じゃあゲームか・・・


  また伝説オウガのエンディングでも見るか・・・  


  いや、あのソフトは電池切れで、セーブデータが全部消えちゃったんだったな・・・


  僕がもってるゲームは、ほとんどがRPGだからなあ・・・


  RPGを一時間だけやるってのもちょっとな・・・ 


  しかも全部とっくの昔にクリアしたのばっかだから、あとはやりこみプレイを極めるくらいしかないんだけど、それすらもう最近はめんどくさいだけなんだよなあ・・・


  はっきり言ってゲームに関しては、もう趣味を楽しむっていう感覚はほとんど無いよ・・・


  ただ時間を何となーく無意味に消化しているだけみたいな・・・


  中学とか高校の頃なんて、必死でお母さんの目を盗みながら、ちょっとでも長くプレイしようとして毎日命を削ってたくらいなのに・・・







  ・・・しょうがない・・・何もやることないしオナニーでもするか・・・






イドムくんはめんどくさいと思いつつも、とりあえずひそかに隠し持っていたエロ本を天井裏から適当に10冊ほど出してきて、今日のターゲットを選考する作業に取りかかりました。






  ・・・うっ!・・・






今日の気分に合った子を探して素人ナンパ系のエロ本をぱらぱらめくっていると、カメラ目線で、やたら眼に力のある女の子のページが出てきて、イドムくんはビクッとして思わず反射的に目をそらしてしまいました。



イドムくんは小学生の頃から、どうしても人の目を正面からまともに見るということができず、えんえんと今まで一人で苦しみ続けてきたのです。



何とかしたいとずっと思ってはいるのですが、恥ずかしいという気持ちがあまりにも強過ぎるため、この症状についてはお母さんにも精神科の医師にも一切相談したことはありません。



本格的におかしくなってきたのは中学時代ですが、高校を中退して、バイトを転々としていたあたりから一気に症状は悪化し、さらに完全無職モードに突入してからは、加速度的に視線恐怖は増大していく一方で、今では雑誌の写真やテレビの中の人の目を見ただけでも反応してしまうほどに重症化してしまっているのです。






 ・・・エロ本を見てると、どうしても何回かは反応してしまうな・・・


  でもまあ抜く対象としては、あんまりもろに視線のきつい子は選ばないからなあ・・・


  それに実際抜く時は横とか上を向いてるシーンばっかり選んでるし・・・


  探してる途中で何回かビクッとくるだけで、別にオナニー自体に支障があるわけじゃないから、大した問題じゃないといえばないんだけどさ・・・ 
 


 


 
  ・・・しかし、それはあくまでも、ずーっと僕が今後もこうやって無職のままでいられればっていう条件付での話なんだよな・・・


  こんな状態で、もし万が一今後どうしても働かなければならないっていう局面がきたとしたらいったいどうするんだよ・・・


  写真の中の人の目すらまともに見れないような状態で、どうやったら人並みに仕事なんてできるんだよと・・・


  唯一多少は会話っぽいことが可能な、お母さんが相手であっても、目を見て話すなんてほとんどできないからなあ・・・


  これはやっぱり、自分以外の全ての人間に対して、僕が心底恐怖感を持ってしまってるってことなんだろうな・・・ 


  ・・・いや、やっぱり自分自身も怖いな・・・


  自分のあまりにも人知を超えたダメさが心底恐ろしいよ・・・


  赤ん坊とすらまともに目を合わせられないもんな・・・終わってるよ、完璧に・・・ 








  ・・・はっきりいって中学を卒業するだけでも、精神的にも肉体的にもギリギリめいっぱいもいいとこだったからなあ・・・


  高校に入った頃にはとっくに全てのパワーを使い果たしちゃってて、完全にガス欠状態だったから、1学期すらもたずにあっさり潰れちゃったわけで・・・ 
 

  まあ、そんな過去のことなんて今となってはどうでもいいんだけどさ・・・ 
 






  ・・・しかし僕なんかにできる仕事なんて、日本全国探したってもうほとんど無いに等しいだろうな・・・


  もし今の僕を採用してくれるようなバイトが奇跡的に存在するとしても、一般の人達が絶対にやりたがらないようなものしか無いだろう・・・


  ・・・いや、別にそれが不満だとかそんな身の程知らずな考えはもちろん無いんだが・・・


  しかし、せっかく好意で雇ってもらえたとしても、どうせ僕はまた全く戦力にならないどころか、ただのお荷物になっちゃうだけなんだよな・・・


  僕みたいな能無し以下のゴミがどれだけ死に物狂いで頑張ったって、間違いなくそこで一緒に働いている人達の足元にもはるか遠く及ばないだろう・・・


  10代、20代の頃ですら、あれだけ気が狂いそうになるまでオーバードライブ状態で全力以上を絞り出してたってのに、どこに行っても何をやっても全然ダメだったんだから、40近い今ではもはや勝負以前の問題だろう・・・  


  そう考えると、今から必死になってまた昔のようにバイトを探そうなんて気にはなかなかなれないんだよなあ・・・


  ただ甘えているだけだってのは百も承知なんだが・・・








  ・・・ましてや正社員なんて・・・


  こんな37にもなってバイトをいくつかかじったことがあるだけのヤツなんかを、いったいどこの会社が雇うっていうんだよ・・・


  しかもブランクが15年ってあなた・・・


  ほとんど漫才の世界だろう・・・


  面接に行っただけでいきなり無言で殴られそうだよ・・・


  向こうからしたら、うちの会社をバカにしてんのかって感じだもんなあ・・・


  仮に何かの手違いとかまぐれで採用されたって、全く周りのペースについていけなくて、どうせまたすぐ辞めることになるんだろうし・・・








  ・・・だいたいバイトですら1年ももったことが無いんだからなあ・・・ 


  いや、1年どころかたしか2ヶ月ももったこと無かったよな・・・


  いったいどこまでダメの史上最高到達点を更新し続けるんだよ、この欠陥品は・・・


  僕の場合、正社員なんてどうあがいたって絶対無理・・・考えるだけ無駄だよ・・・


  ・・・就職活動なんて、やる前から暗黒の未来しか待っていないってことが、はっきりくっきりあざやかにわかるよ・・・ 


  僕も不幸、こんな能無しを雇ってしまった会社はもっと不幸ってね・・・


  そういう全員が不幸になるしかない展開が目に見えてるよ・・・ だったら最初から何もしないほうが、総合的に考えたら全然いいに決まってるわけで・・・ 


  僕みたいな役立たずのゴミは、こうやって部屋にこもって一人で汚らしい仮性包茎のチンポを握り締めてればいいんだよ・・・


  中途半端にやる気出して働きに行ってたって、どうせ前のようにただみんなに大迷惑をかけるだけなんだから、そう考えるとむしろ今のこの状態がある意味一番いいとも言えるんだよな・・・


  今の状態をキープしている限りは、とりあえず職場に大損害を与えることだけは100%回避できるわけだから・・・




  



  ・・・しかしな・・・それだとお父さんとお母さんには、今後も引き続き、計り知れない金銭的損失と精神的ダメージを与え続けてしまうわけで・・・


  あちらを立てればこちらが立たずか・・・


  みんなにとって一番いい、全てが丸く収まる方法をあえてあげるならば、やはり僕一人がこの世から自主的に退場することしかないんだよなあ・・・


  どう考えたってそれがベストの選択肢なんだよ・・・それはわかってるんだ・・・


  理屈の上ではわかってるんだけど、どうしても最後の踏ん切りがつかなくって、こうしてズルズルとみじめに生き恥をさらしつづけてるんだよおおお・・・


  自分が死ぬのが怖いからって、どこまでお父さんとお母さんを苦しめ続ければ気が済むんだよ、このヘタレクズは・・・








  ・・・なーんてな・・・  


  会社の人達の迷惑がどうとか言っても、実際は自分が傷つかないでいいように自分を守ることに必死になってるだけなんだよな・・・


  そういうところが僕のズルいというか卑怯と言うか一番汚いところなんだよなあ・・・


  こういう生まれながらにひきこもり体質の人間ってのはいったいどうやって生きていけばいいんだよ・・・


  結局僕は、徹頭徹尾自分の都合しか考えてないんだよな・・・昔も今も・・・そしてたぶんこれからも・・・




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イドムくんの危うい1日  その5

いどむ20  50






イドムくんは、あいかわらずいつもと同じことで飽きもせずに苦悩しつつも、 しっかり出すものは出し終わってスッキリしてしまいました。



そして軽い疲労感につつまれながら、ニュース番組を適当にはしごしつつながめているうちに、 気がつくといつのまにか夜の7時半になっていました。






  ・・・生産的なことなんて何一つしてないのに、もう夜か・・・ 


  映画とかマンガの話じゃなくって、リアルで毎日毎日、ただご飯を食い漁って、寝っころがって、 大と小を排泄して、の繰り返しだけ・・・


  これはもはや人間の生活とは言えないだろう・・・


  ほとんど動物とか昆虫とかの世界だよ・・・ 








  ・・・いや、それは違うか・・・


  彼らは彼らなりに色々苦労したり努力したりしながら、 厳しい生存競争を死に物狂いで毎日戦い抜いているんだ・・・


  僕みたいな、ただ怠惰をむさぼって、まわりに多大な迷惑をかけてるだけの無能生物ごときと一緒にしたら 失礼もいいとこだよな・・・


  身の程知らずというか自分の立場を全くわかってないというか・・・


  こんなクズ、みみずさんやおけらさんたちに集団リンチされて、なぶり殺しにされたって一言も文句は言えないところだよ・・・


   





  ・・・しかしな・・・


  こんな日々がもう15年以上も続いてきたわけか・・・


  冷静に考えると、これって実は地味だけどものすごいことなんじゃないのか・・・ 


  継続は力なりっていうけど、こういう生活を継続してると、いったいどんな力が得られるんだろうな・・・


  ・・・まあ、どうせ僕のことだから、ろくでもない力に決まってるけどさ・・・


  確かに妄想力とマイナス思考力は極限まで強化されたが・・・


  そんなもの仕事する上じゃ何の役にも立たないどころか、逆に社会不適応を加速させるだけだよ・・・


  童貞を30年以上続けると魔法が使えるようになるなんていう話があったけど、未だにホイミすら覚えてないしなあ・・・


  あれもやっぱりウソだったか・・・ まあ元から全然信じてなかったから、別にどうでもいいんだけどさ・・・






イドムくんは、TVではニュースやドキュメンタリー番組をつけておくことが多いのですが、 実はその内容はほとんど頭に入っていません。



特に政治や経済系の話は、もともと人十倍頭が悪い上に、その分野に興味もないため、 内容の大部分が右の耳から左の耳へまっすぐ素通りしていってしまう、というのが実情なのです。



だから毎日社会的な番組をメインにながめているにもかかわらず、社会人であればあたりまえに知っているような知識が、 イドムくんの記憶チップには全くといっていいほど増えていかないのです。



イドムくんの脳が受け付けるような情報は、マンガやゲーム、犯罪、労働関係など、ごくごくせまい範囲のみに集中しているため、 イドムくんの精神年齢はいいとこ中学1年あたりでほぼ完全に停止してしまっているのです。
 





 
       
そして夜の8時になり、見たいテレビがまったく無くなったので、 イドムくんはとりあえずNHK教育を流しておくことにしました。






  ・・・こんなの全然見たくないけど、この時間の民放はバラエティ系ばっかりだからな・・・


  あの系統の番組はどうしても見てられないんだよなあ・・・


  動物ものとか旅番組ならギリギリなんとか見てられるんだが・・・


  普通のバラエティは、ただつけておくことすらできないよ・・・


  とにかく僕の場合、あのバラエティ特有の笑い声が絶対的にダメなんだよな・・・


  僕が笑われてるわけじゃないことは当然頭ではわかってるんだけど、 あれを聞くたびになぜかいちいち心臓がビクッとしてしまうんだよなあ・・・

 






  あと大声もダメなんだよな・・・


  特に怒鳴ったり、わめいたりとかがさ・・・


  別に自分が怒られてるわけでもないのに、勝手に体がかたまって、心臓が止まりそうになっちゃうんだよなあ・・・


  だからドラマとか映画もなるべく見ないようにしてるんだよ・・・


  ・・・まあ、本当にそれで心臓が停止してくれるんなら頑張って1日中でも見るんだけどさ・・・  







  ・・・外出してる時に、他人が何人かで笑ってる声を聞くたびに、いちいちビクッとしちゃうのはまだわかるんだけど、 テレビにまで毎回反応してるようでは、もう完全に人として終わってるよな・・・
    

  外での場合は、実際に笑われたり、ばかにされたりすることなんて今でもしょっちゅうあるわけだから、 常時ビクビクしながら人目を気にして警戒態勢になってても心情的に理解できるわけだけど、 自分の部屋の中でもってのはさすがに異常をはるかに取り越してるよなあ・・・


  ここまで対人恐怖が絶望的に悪化した状態でやれる仕事なんて、はたして太陽系に存在するんだろうか・・・


  正直言って、電話で面接の予約を入れることすら、自信がないというかかなりムリっぽいくらいなのに・・・








  ・・・そういや、人は誰でも一人一人何か成すべき使命をもって生まれてきたんだ、みたいな言葉があったよな・・・


  結局、僕はひきこもりになって、ひたすら生き恥をさらしながら、みんなの足を引っ張るだけのために、 この世に生まれてきたってわけか・・・


  しかしその理屈だと、僕はすでに使命を果たし終えたわけだから、もう用済みなんじゃないのか?・・・


  天はそろそろ僕を地上から登録抹消して、この生殺し状態から解放してくれてもいいような気がするんだが・・・




  



  ・・・まさか・・・


  一生このままずーっと惨めに醜態をさらしながら、死ぬまで他人に迷惑をかけつづけることが、 僕に課せられた真の使命ってことはないよな・・・


  どっちにしても、できればもうちょっとまともな使命がよかったよ・・・


  ・・・別に誰かを恨むとか、運命を呪うとかそういうつもりはもちろんカケラもないんだけどさ・・・


  僕だって本当は、普通に学校を出て、人並みに友達をつくったりして、みんなと同じように働いて、 誰からもよろこんでもらえるような生き方をしてみたかっただけなんんだよおおお・・・








  ・・・まあ・・・全てはもう終わったことだ・・・


  ちょっと気を抜くと、すぐこうやって妄想の世界に入っちゃうんだよな・・・


  今さらこんなつまらないこといくら考えたって、しょうがないのはよーくわかってるはずなのに・・・








  後は裁きの時を・・・贖罪の瞬間をただ待つのみ・・・


  確実かつ極力まわりに被害をおよぼさないような形で、うまく自決する方法とタイミングを、 僕が手に入れるまでの辛抱だ・・・


  玄海挑夢という名のゴミが、みんなにこれまでえんえんと与え続けてきた山盛りのマイナスを、 この命と引きかえに清算するだけだよ・・・








  ・・・いや・・・それはないか・・・


  僕ごときの1円の価値すらない腐りきったド汚い命程度で、 今までのばく大な負債が帳消しになるなんて、そんな虫のいい話があるわけないよな・・・


  ・・・本当に・・・本当に文字通り何の意味も無い人生だったよなあ・・・


  もし来世、また間違って僕がこの世に生まれてしまうような事態になったとしたら・・・


  今度は絶対に、何があっても、どんな手段に訴えてでも必ず、小学校に入るまでには自分で自分を削除してみせるよ・・・






  ・・・たぶん・・・







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イドムくんの危うい1日  その6

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夜9時のNHKのニュースをしばらくながめてから、イドムくんは嫌がる体を無理やり動かし、階段を下りていきました。



そしてお父さんに遭遇しやしないかとヒヤヒヤしながらも、乏しい勇気を振り絞って、こっそり台所から夕飯と夜食用のパイの実のファミリーパックをむしり取ってきました。



部屋に戻ったイドムくんが、カツカレーを獣のように食べ散らかしながら、適当にチャンネルを回していると、女子バレーボールがやっていました。






  ・・・おお・・・久しぶりだな、全日本女子か・・・


  この試合は何だろう・・・たぶんワールドカップか世界選手権だと思うんだが・・・


  さすがにオリンピックだったら、いくらひきこもり属性の僕だって気づくはずだからな・・・




  ・・・と言いつつ実はオリンピックだったりして・・・


  ありうるな・・・僕なら十分・・・


  僕の脳は生きながらにしてしてすでに腐敗してるようなもんだからなあ・・・


  ほんとは最初っから僕の頭には脳のかわりにヘドロとかが偽装で詰められてたんじゃないのかな・・・






女子バレーは、イドムくんが興味ある数少ないスポーツの1つなのです。



しかしイドムくんは、ある事情により、この競技観戦を100%心から楽しむことができないのです。






  ・・・おっと、音を下げないとな・・・危なかった・・・


  もうちょいでヤバかったな・・・焦ったよ・・・




  ・・・しかし、これさえなければなあ・・・


  音を普通に出さないと、解説がほとんど聞こえないから楽しさ半減だよ・・・


  残念というか何というか・・・


  何で僕だけこんな異常感覚に苦しまなくちゃいけないんだ・・・




  ・・・いや、もうそれは考えないことに決めたはずじゃないか・・・


  どうせまたこれも僕が悪かったんだよ・・・理由はわからないけど・・・






イドムくんの言うところの異常感覚とは、ある種の音に対して、体と精神が強烈な悪寒などの拒絶反応を起こしてしまうことなのです。



具体的には、ゴム系の「キュッ!」という摩擦音や、発泡スチロールをさわったり削ったりした時に出る「キーッ!」という音などです。



たとえ音が出なくても、ゴムや発泡を触った時の感触だけでも、もう相当にギリギリめいっぱいなので、トータルで考えると、この音問題だけで、自動的に日常生活のかなりの部分が制限されてしまうことになってしまうのです。



他にも金属系の摩擦音などにもかなり反応してしまうのですが、その種の音に不快感を持つ人は世間一般にもある程度いるようなので、自然に音の出方が多少抑制されているのか、イドムくんが何とか耐えられる程度に絶対量が少なめなのです。



ところが世の中では、ゴムや発泡系の音を嫌がる人がまず存在しないためか、この手の音はあたりまえのように大量に世間にあふれているため、イドムくんの音に関する恐怖や警戒の対象はゴム&発泡系がメインになっているのです。



バレーボールの場合は、シューズと床がこすれる音が絶対的にダメなのです。






  ・・・しかしなあ・・・なんでみんなあの音が平気なんだ・・・


  雨の日のコンビニの中なんて、濡れたスニーカーとかのこすれる音で、とてもじゃないけど1分も正気では耐えられないんだが・・・  


  あの音がダメだから、僕なんか底が固くてすべりやすいビジネスシューズしかはけないくらいなのに・・・




  この音問題のせいで完全に人生狂ったよ・・・ 


  まあ、もちろんこれだけが原因で社会に適応できなかったわけじゃないけど、これの扱いには本当に苦労させられたよなあ・・・って、今でも現在進行形なんだが・・・


  こういう症例があんまり無いらしいから、精神科の先生も対応しようがないみたいだったし、当然僕自身もどうにもやりようがなくってさ・・・


  結局そのままずるずると克服できないまま、気がついたらこんな37才にまでなってしまってたってわけだ・・・


  まさに欠陥品の鏡・・・絵に描いたように完璧な失敗作だよ・・・








  ・・・この問題の一番恐ろしいところは、誰にも理解不能ゆえに、当然のごとく誰にも同情されず、ただひたすら自分一人で問題を抱えてのたうちまわりながら、えんえんと単なる無能とか怠け者扱いされることに耐え続けなきゃいけないってとこなんだよな・・・


  悩みを共有できる人が皆無ってのは、やっぱり僕程度の忍耐力では厳しすぎたよ・・・


  お父さんとお母さんですら、「いったいこの子は何を言っているんだろう」とか「言ってる意味が全然わからない」って感じだったからなあ・・・



 
  やはり相談なんかするんじゃなかったよ・・・ いや、別に人のせいにする気は全くないんだけどさ・・・




  全部僕がいけないんだよ・・・ 最初っから僕が生まれなさえしなければ・・・


  もっと人生の序盤とか、早期の段階で鋼の意思をもって己を無に帰しておけばなあ・・・






イドムくんがこの音問題についてはっきりと自覚したのは、中学に入った直後からです。



それまでも、子供ながらにばくぜんとした違和感を感じてはいたのですが、小学校時代は生活していく上でそれほど支障が無かったためか、あまりとりたてて音問題を意識する必要は生じませんでした。



しかし、イドムくんの中学では、体育の授業を体育館で受ける時には、全員共通の上履きを履かなければならなかったのです。



この上履きのグリップ力はバッシュ並みにものすごく、これをはいて体育館を走ったり止まったりすると、ゴム系の摩擦音が全開で出まくりで、それがクラス全員でとかになると、もはやイドムくんの人並みはずれて脆弱な精神力ではとても凌ぎ切れるレベルではなかったのです。



この段階で、イドムくんの音に関する異常感覚は一気に全開放されてしまいました。






  ・・・この音問題さえなければ、僕の人生もうちょっと何とかやりようがあった気がするよ・・・


  こいつは本当に対応のしようがないんだよなあ・・・


  わざと鼓膜を完全に潰して、聴覚を破壊するくらいしかおそらく対処方法はないだろう・・・


  自分なりにむりやりにでも慣れさせようとして、ゴム音が出まくってる状態の雨の日のコンビニとか書店で、気が狂いそうになりながらも気合いだけで限界まで我慢して、店内に居続けたりしたこともあったけど、そんな力まかせの修行では全然ダメだったしな・・・ 




  ああいう無意味な努力をどれだけやったことか・・・ 


  ほんとに時間と体力と精神力の無駄だったよ・・・ まさに徒労・・・ 


  僕のウンコを純金に変化させる努力でもしてたほうがよっぽど可能性があったよ・・・ 

 
  もっと早い段階で見切りをつけて、克服は絶対不可能だとあきらめていれば、あんなにムダな苦悩を30年以上も繰り返さなくてすんだのにな・・・


  世の中には克服しようとしても、できるものとできないものがあるんだよなあ・・・


  いやというほど思い知ったよ・・・




  ・・・しかし、あの音問題をなんとかしなければ、僕の人生は事実上終わりだということを、当時の僕も若いながらに何となくだろうけど感じ取っていたんだろうな・・・


  だからあそこまで、死に物狂いで正体不明の症状に挑んでいたんだよな・・・


  結局、あれだけ必死こいて頑張っても、こうやって底辺以下のゴミ人生になってしまったわけだがなあ・・・






イドムくんの音への異常反応の正体はまだ依然として不明のままです。



もしかすると音問題は、単なる表面上の現象であって、真の問題はコミュニケーション能力の病的な欠如にあるのかもしれないと、イドムくんは仮説をたててみたこともあったのです。



しかし仮にその説が正しかったからと言って、もともと対人関係能力がぶっ壊れた状態でこの世に出荷されてしまっているので、今さらどうにも手のうちようがないのでした。






  ・・・いいんだよ、もう別に・・・


  僕の人生なんて、映画でいえばストーリーが全部終わって、すでにエンドロールが流れてる段階なわけだし・・・


  あとはいかにまわりにかける負担と迷惑を最小限に抑えるかだけを考えて、ひたすら息を殺して小さくなっていればいいんだよ・・・




  いっそのこと本当に小さくなってくれればなあ・・・


  できればミジンコとかアオミドロくらいが理想なんだが・・・


  そうなれば、もうこのキモくて見苦しくて目障りな姿を誰にも見られなくてすむし、他の生物のエサになることで少しは誰かの役に立てるもんな・・・








  ・・・って、いつもこれだ・・・


  また妄想が始まったよ・・・


  つまるところ、40年近くも生きてきて、僕がやれることは現実逃避と大きいほうの拡大再生産とあやしい液を飛ばすことだけか・・・


  我ながらすさまじいラインナップだ・・・


  もう虚しいを通り越して、自分で自分が許せないよ・・・


  やたら深刻ぶって、自分だけが不幸みたいな顔してるけど、実態は単に両親におんぶにだっこで甘えてるだけのくせになあ・・・

 




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イドムくんの危うい1日  その7

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ゴムや発泡スチロールの摩擦で発生する「キュッ」とか「キーッ」とかいう音は、もしかすると一般の人達の中にも不快に感じる人がいるのかもしれません。



しかしイドムくんにとってこの類の音は、もはや不快などという生易しい言葉で言い表せるレベルではなく、まるで殺人兵器による超音波攻撃をくらっているようなものなのです。






  ・・・まあ中学の時は、体育館で体育の授業がある時は、仮病をつかってわざと遅刻したり、まるごと1日休んだり、体調不良ってことで保健室に緊急避難したりして、何とか音問題をギリギリながらも回避できたんだけどな・・・




  仕事は・・・社会は甘くなかったよな・・・


  甘くないどころか拷問の域に入ってるところもあったわ・・・


  あの音が常時発生し続けているような、想像を絶するありえない職場もあったからなあ・・・


  一般の人達にしたら、別に何でもない、ごく普通の職場環境だったのかもしれないが・・・


  ・・・あの時は即やめさせてもらったな・・・というか、正確には僕がメチャクチャな無理を言って、半ば強引にやめてしまったんだが・・・

  




この時イドムくんがフッと思い出した職場とは、anで見つけた、面接して即採用、いきなり翌日勤務の日払いのバイトでした。



イドムくんは20才前後の4年間、バイトを探して何度も面接→たまに運良く採用→無能過ぎて即やめる、という暗黒の無限ループにひたすらはまりつづけていたのです。


  



  
  ・・・あれは確か東西線のどこかの駅の近くだったな・・・


  やたら朝早くに集合することになって、定員ギリギリのライトバンにぎゅうぎゅうづめで乗せられて、着いたところは倉庫ばっかりずらーっと並んでる、ゴーストタウンみたいな異様に殺風景なところだったんだよなあ・・・


  確かそこは、何か食品を扱う工場っぽい施設で、僕は流れ作業みたいなことをやる業務に配置されたんだよ・・・


  そしたらなんとゴムの手袋をはめなくちゃだめで、さらにその手で野菜か何かが入った、びちゃびちゃに濡れた発泡スチロールを運ぶ作業をやるように言われたんだよな・・・


  いちおうダメもとでチャレンジしてはみたんだけど、やっぱりあのキュッキュッっていう殺人的な音と、ゴムと発泡の、生理的嫌悪感MAXの感触で、鳥肌全開立ちまくりになっちゃって、


(ぐあああァァァッ!! これは絶対無理だよおォォォォーッ!!!)


  って感じになって、どうにもこうにもしょうがないんで、結局、意を決して責任者っぽい人に、何とか今すぐ帰らせて欲しい的な、無茶なことを言っちゃったんだよな・・・






「・・・あ、あの・・・すみません・・・」



「ん、何?」



「・・・あ、あの・・・その・・・
も、申し訳ないんですけど、ちょっと・・・というか、いや・・・かなり自分にはこの仕事は荷が重い・・・というか、たぶん・・・いや、間違いなくもう無理なんで、申し訳ないんですけど、・・・き、今日はこのまま、か、か、帰らせてもらえませんでしょうか?・・・」



「ええっ!? まだやり始めて5分もたってないじゃない! 今さらそんなこと言われてもこっちも困るし、とりあえず、もうちょっとやってみてから考えたら?」



「い、いや・・・いえ・・・あの・・・その・・・みなさんの迷惑になっちゃうことは、もちろんわかってるんですけど・・・」



「わかってるんなら何とか頑張ってやってくれないかな? 今日1日だけやってくれればいいからさあ」



「・・・あ・・・い、いえ・・・すみません・・・
ちょっともう・・・っていうか、いや、もう絶対無理なんで・・・とりあえず今日は帰らせてもらえませんか?・・・すみません・・・何とか・・・何とかお願いします・・・」



「・・・ふーっ・・・   
まいったな・・・あのさあ、ここはギリギリの人数しかいないから、キミが抜けたら他の人達がその分大変になっちゃうんだよ」 



「・・・す、すみません・・・」



「・・・あやまってもらってもなー・・・    
・・・ふーっ・・・    
・・・わかったよ・・・じゃあもう帰っていいよ。荷物忘れないでね」



「・・・え・・・ あ、はい! あ、ありがとうございますっ!!」



「・・・・・・」



イドムくんがさっそく倉庫から出て、速攻で家に帰ろうとすると、それまでのやり取りを、懸命に作業をしながら聞いていたアルバイトの1人が吐き捨てるように言いました。


  
「ったく・・・だったら最初っから来んなよ・・・」



ビクゥゥッ!!!・・・






  ・・・今のは・・・もしかして僕にわざと聞こえるように言ったのかな?・・・


  まあ・・・しょうがないか・・・ 


  今回のことは、僕が全面的に悪かったわけだからな・・・


  誰に何を言われてもどんなことをされてもあたりまえだよ・・・こんなにみんなに迷惑をかけちゃって・・・


  次からは、音問題がやばそうなところは、何が何でも避けなければ・・・


  僕自身がムリなだけじゃなくって、まわりの人達にもこうやって多大な損害を与えることになってしまうわけだからなあ・・・








  ・・・いや・・・でも・・・避けるったって、いったいどうやって、働く前から、あの音が出まくる職場かどうかなんてわかるんだ?・・・


  まさか問い合わせの電話で聞くわけにもいかないし・・・


  面接の時でもちょっと厳しいだろう・・・


  「ゴムとか発泡スチロールとかのこすれる、キーッていう音が出ますか?」なんて聞いたら、ただの異常なヤツとしか思われないだろうからなあ・・・


  そんなこと聞いた時点で不採用確定だよ・・・




  ・・・ということは、この異常感覚のことは秘密のままにしておいて、とりあえず一般の人を装いながら働いてみて、ヤバイ音が出まくってる職場かどうか、実際に体で確認するしかないってことか・・・


  しかしそのやり方だと、もしムリな職場だった場合、また今回みたいにその場でやめるか、無断でバックれざるを得ないわけだから、当然ながら、またまたみんなに大迷惑をかけてしまうことになるわけだ・・・




  ・・・そして、また僕は怒られると・・・


  怒られるのももちろんイヤだけど、周りに迷惑をかけるのはもっとイヤなんだよなあ・・・


  いったい僕はこれからどうしたらいいんだ・・・






作業の途中で、しかも自分の都合だけで辞めた人を、当然ながら会社がわざわざ車で送迎してくれるわけもなく、倉庫を出た後、イドムくんは道路標識などを見ながら、倉庫だらけでやたらだだっ広い埋立地をさまよい歩いたあげく、何とか最寄の駅までたどりつき、家に帰りました。






  ・・・もうあれから15年以上か・・・


  早すぎるな・・・まるで去年あたりの出来事のようだよ・・・


  あの時はただ往復の電車賃を、無意味に失っただけだったな・・・


  帰りに使ったのは何ていう駅だったっけ・・・モノレールかなんかだったような・・・




  しかしあの日、あの拷問部屋のような倉庫をなんとか辞めることができて、その後最寄の駅を探してウロウロしてる間は、倉庫の人達には悪いんだけど、ホントに地獄の最前線から解放されてホッとしたって感じだったよなあ・・・


  刑務所とかアウシュビッツとかを出れた人ってのは、もしかするとああいう心境だったのかもな・・・


  あの後、残された倉庫の人達は、僕のせいで最悪に忙しくなっちゃったんろうけど・・・




  ・・・悪いことをしたよ・・・最低もいいとこだよな、僕ってヤツは・・・


  今思い出しても心底申し訳ないって感じだよ・・・


  でも僕のバカは世界遺産クラスだから、結局あの後も何度も何度もムリな職場に行っては即辞めて、会社に迷惑かけまくっての繰り返しをやっちゃったんだよなあ・・・








  ・・・別に音問題だけが、バイトを辞めまくった原因なわけじゃなかったけどさ・・・


  音問題は確かに僕にとっては、治療不可能な末期のガン細胞みたいに、邪魔で邪魔でしょうがない存在なわけだけど、実はこいつは、僕の数多い弱点の1つでしかないってのも事実なんだよな・・・


  つまり、仮にこいつが消滅したとしても、他にも同水準の超強力な弱点が多数控えているわけだから、僕の人生がこのまま底辺以下でありつづけることはほぼ確定なわけだ・・・








  どっちにしてもここまでくると、もはや単に学習能力が無いとかいう程度のレベルじゃないわな・・・


  あまりにも頭が悪すぎて能力も無さ過ぎで、もはや社会の害悪でしかないわけだ・・・


  やっぱり僕みたいな無能は、ひきこもりになって家でひたすら息を殺して、植物のようにおとなしくしているのが、僕にとっても社会にとっても正解なような気がするんだが・・・




  ・・・いや、ちょっと違ったな・・・


  まるで植物が僕よりもダメととられかねない表現だったよ・・・


  植物さんたちは酸素や果物や野菜を製造したりして、まわりに計り知れないプラスを提供してるってのに・・・


  僕みたいな何の役にも立たない、誰からも必要とされないクズごときが失礼もいいとこだったな・・・




  ・・・まあ、どっちにしても真にベストオブザベストの正解は、僕がこの世からいなくなることだってのは間違いないんだけどさ・・・











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イドムくんの危うい1日  その8

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パイの実のファミリーパックも全部食べ終わってしまい、いつものように適当にニュース系の番組をはしごしているうちに、気づいたら夜中の12時半になっていました。






  ・・・これで今日のニュースも終わりか・・・いや、もう日付が変わってるか・・・


  お菓子も尽きたし、後は寝るだけ・・・って、全然全くさっぱり眠くないんだが・・・


  そりゃ1日中家の中にいて、テレビの前に座ってご飯を食べてるだけじゃ、体力なんて大して消費するわけないよな・・・


  でももうやりたいことなんて何も無いし、寝るくらいしか実際やること無いんだよなあ・・・


  手持ちのマンガは全部飽きちゃったし、ゲームもやる気分になれないし、オナニーはさっきやったばっかだし・・・


  20代の頃と違って、2発目なんて出すパワーはとても無いよ・・・








  ・・・ニュースにしたって、実は別に好きで見てるってわけじゃないんだよな・・・


  ただ単に、一番じゃまにならないというか、つけてて一番抵抗がないジャンルだから流しておいてるだけであって・・・




  しかしどういうわけか、僕の頭には政治とか経済関係のニュースは、ほとんどといっていいほど入ってこないんだよなあ・・・


  入ってくるのは犯罪とか事件関係ばっかりで・・・


  あとはスポーツと芸能がちょっとって感じか・・・


  もともと政治経済系に興味が無かったこともあったけど、やっぱり根本的に頭が悪いんだろうな・・・


  円高とか円安なんて、いまだに「あれ、どっちがどっちだったっけ」みたいな感じだし、金利とか公定歩合が上がったとか下がったとかいうニュースはよく聞くけど、じゃあそれで具体的に何がどうなるのかなんて、正直全然わかってないもんなあ・・・


  無職期間が長くなればなるほど、生まれつき驚異的にダメな頭がさらに輪をかけて悪くなってっちゃって、今の政治のことなんて、せいぜい総理の名前くらいしかわからないよ・・・


  ・・・いや、もしかするとそれすら微妙かも・・・




  こんなんじゃ、恥ずかしくて誰とも話せないわな・・・


  他人とまともに話したりしたら、貴重な時間を割いてわざわざ話すに値しないほど、僕がバカだってことが2分もしないうちにばれてしまうよ・・・


  って、僕が会話する相手なんてお母さんくらいしかいないんだけどさ・・・


  まあいいや、今日はとりあえずふとんに入ろう・・・もう何もやる気ないや・・・






イドムくんは、膀胱にめいっぱい力を入れて、ヤカンにできるだけ多くの尿を絞り出し、テレビと照明を消して、いつものように手も洗わず歯も磨かずにふとんにもぐりこみました。






  ・・・そういや今日は全く外に出なかったな・・・


  あれ、昨日は出たんだっけ・・・


  もう全てがごちゃごちゃで何がなんだか全くわかんないや・・・


  まあ、別にムリしてわかる必要も無いんだが・・・どうせ無職なんだし・・・


  僕の脳みそなんて、とっくにしわが無くなって、とうふみたいにつるつるになってそうだよ・・・








  ・・・ところで明日は何をするかな・・・


  たしか、今日は水曜だった気がする・・・ 


  さっきマガジンのことを考えてたから、たぶんそうだろう・・・


  ということは、明日は木曜か・・・


  木曜だったらヤンジャンとモーニングとチャンピオンが出るな・・・


  あと、文春と新潮が出てたらパラパラめくってって感じか・・・


  1冊の中で読むマンガはせいぜい1つか2つくらいしかないんだけど、今日出たサンデーとマガジンもまとめていっしょに立ち読みしなきゃならないから、トータルだとけっこう量が多いな・・・


  めんどくさいよ・・・またコンビニに行かなきゃいけないのか・・・って、別に義務じゃないんだけどさ・・・




  1つの店で全部置いてあればまだいいんだけどな・・・


  チャンピオンとモーニングが切れてるところがわりとあるから、確実に置いてあるところに明日は行かないと・・・


  ああいうイヤなこととかめんどくさいことは極力一回ですませなければ・・・ 


  僕の並外れて虚弱な精神力ではとてももたないよ・・・








  ・・・しかしな・・・


  こんな、コンビニに立ち読みに行く程度のことで、いちいちどこの店に行こうか真剣に策を練ったり、入る時も買い物する時も出るときも異常に緊張しまくったり、事前に必死で覚悟を決めたりとかっていったい・・・


  我ながら信じがたいよ・・・


  どんだけ心が弱いんだよってなあ・・・


  こんなんで、どうやったらまた仕事になんて行けるんだよみたいな・・・








  ・・・何でこんなことになっちゃったんだろうなあ・・・


  まあ、幼稚園から始まって、小中高と一貫していじめられ続けて、ばかにされまくってきたわけだから、ろくでもない将来にしかならないだろうとは、小さい頃からばくぜんとながら思ってたけど、まさかこんな37になるまで最下層以下のまま、みじめったらしくズルズル生き延びてるとは全く予想もしなかったよ・・・ 


  当然のようにそこまでのどこかの時点で、人生にスパッと見切りをつけて、華麗に自決してるだろうと思ってたからなあ・・・


  まさか、こんな自分で自分を消去することすらできないほど、どうしようもないヘタレだったとは・・・


  情けないというか無能というかなんというか・・・ 


  あまりにも常軌を逸してダメ過ぎて、もはやこれ以上僕を叩く形容詞が見つからないよ・・・






イドムくんは、度重なる執拗なイジメと極度の学業不振などにより、高1の1学期で学校を中退してしまったのです。



その後2年以上も、自室からろくに出れずに、ただただひたすら悶々と悩み苦しんでいるだけで、ほとんど何も意味のあることはできなかったのですが、18才になったことをきっかけに自発的にバイトをやり始めたのです。



しかし、その後4年間にわたるバイトの渡り歩きと挫折の日々の中で、極めて深刻な精神的ダメージがボディーブローのように蓄積されてゆき、とうとうある時、心身ともにイドムくんは崩壊してしまい、それから何と15年もの長きにわたって完全無職のパラサイト生活が続くこととなってしまったのです。






  ・・・まあいいや、今日はもう寝よう・・・全然眠くないけど・・・


  明日のことは明日考えればいいんだよ・・・


  どうせ僕なんか、万年無職で毎日が夏休み状態なんだから、大した用事があるわけじゃないし・・・


  だいたいマンガの続きなんて、別にいきなり読むのやめたってほとんど問題は無いと思うんだよな・・・


  むしろ、立ち読みに伴う莫大なストレスによる消耗度を考えたら、思い切ってやめたほうが、おそらく100億倍は楽になれるだろう・・・ 


  お金も体力も時間も節約できるし・・・


  別にそれで時間が浮いたからって、他に何かやることがあるわけじゃないけどさ・・・








  ・・・しかし、それはそれでなあ・・・


  確かに立ち読みをやめてしまえば楽は楽なんだろうけど、そこまで行ってしまったら、それはもう生きている必要すら無いような・・・

  
  せっかくここまで頑張って、真性ひきこもりからなんとか脱したってのに・・・


  まあ、今の僕の状態がはたして生きていると言えるのかどうかって話もあるんだが・・・








  ・・・いや、もういいよ・・・こんな毎度毎度のワンパターンな思考は・・・ もう寝よう・・・


  って、さっきから寝よう寝ようって何回同じこと思ってるんだよ・・・

  
  どのみち今さら何をどうやったって、僕が一般の人たちみたいに、人目を恐れず胸を張って堂々と生きていくことなんてできるわけないんだからな・・・


  僕みたいな能無しのクズは、こうやってアンモニアくさいふとんの中で、みんなの迷惑にならないようにひっそりと隠れてればいいんだよ・・・








  あきらめさえしなければいつか必ず夢はかなう・・・なんてのはしょせん少年マンガの主人公だけの話なんだよなあ・・・


  現実はこんなもんだよ・・・


  結局こういう何一つ長所がないどころか、欠点しかないような劣等生物は、どれだけ早く人生をあきらめきれるかしかないってことなんだよな・・・




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